デスクワークが続いて煮詰まり、今日は特に用事もないけれど、外出。
外でランチをすませたあと、久しぶりにバンガロールクラブへ。
ここに来てうれしいのは、「旅人の木」を見られること。
23歳、駆け出しの編集者だったころ、取材先のシンガポールで初めて目にしたこの木。
今でもこの木を眺めると、あのころ抱いた果てしない旅情が蘇る。
ともあれ今日は、ファミリーフレンドのアニタや、英語の先生のシブとも偶然会い、
ここはとても、狭い世界。
昨日、インドの総選挙がはじまったこともあり、
今、そのテーマで原稿を書いているのだが、
資料をあたればあたるほど、コングレス(インド国民会議派)の人々の、
奇妙な運命、裏話が出て来る出て来る。
そんなこんなで何となく、図書館へと赴き、関連する書物を広げてみる。
図書館。思えばなんて、古典的な場所。
しかし、ムンバイに住んでいた時もそうだけれど、
いくつかの図書館に足を運んだ時の、なんとも言えぬ、心の安らぎ。
英語の読解力は乏しいくせに、図書館は、ないだろう。
と自分に突っ込みをいれながら。
これが日本語だったらなあ。
さっと適切な書籍を見つけ、ざっと要点をつかめるのになあ。
セミナーで用いた資料に使った図版など、関連書籍が見つかって興味深い。
興味深いが、執筆中の原稿とは、あまり関係がない。
それにしても蒸し暑かった午後。冷房の効いた読書室の心地よいこと。
そして雑誌コーナーで、バンガロールとプネにおけるゴミ処理の特集を発見!
プネの画期的な試みと、バンガロールのダメさ。
この記事は読まねばと、コピーをして持ち帰る。便利!
なにしろ書店が次々に閉店している昨今。
このクラブのライブラリーで雑誌を読めるというのは、非常にいい。
今後はもっと、足繁く、ここに通うことにしよう。
……と雑誌をめくるうちにも、心地よさにうとうと昼寝。
図書館とは、昼寝にも好適な場所である。などと書いたら不謹慎である。
帰りしな、クラブ内のスーパーマーケットで買い物をすませ、帰宅。
わかってはいたけれど、便利だ。
過去、いろいろとあって、なんとなく積極的に利用しなかったこのクラブ。
せっかく正会員になれたのだ。もっと活用すべきだと思い直す午後。
■愛国心とは。バンガロールクラブと、国民服を巡って。 (←6年前の苦い記録)