30代後半から老眼傾向が見られた我。
40代に入り、遠近両用眼鏡を使い始め、
数年おきに買い替えて、今や3代目。
最後に買ったのは、まだ1年ちょっと前だというのに、なにやら見づらい。
誤字脱字を見逃す傾向が強くなってきた。
特に画数の多い似たような漢字を、間違えて読んでしまうこともあり。
職業柄、これは由々しき事態である。
パソコンのモニター専用、
中距離用の眼鏡を買わねばと思っていたところだった。
翻って、2カ月前に訪れた母。
右目が「加齢黄斑変成」ということで、
目が見えづらくなり、
この1年間、治療を受けていた。
しかし、芳しい成果は見られず、という状況。
「目は、本当に大事だから」
と、やたらと力説する母ではあるが、
その治療、大丈夫なのだろうかと、少々の疑問符。
「4年前に来たときは、たくさん本が読めたのに」
「もう、ここにある本はどれも読めない」
「歳をとると、目も見えなくなって、本当にいやね」
「iPadがあってよかった。文字を大きくできるから」
来訪直後は、しきりと加齢&老化を口にしていた母。
それでも「時には本を読みたいからルーペを買って」
というので、ルーペを購入していたのだった。
が、なにか、おかしい。とてもおかしい気がする。
母の眼鏡を見て、まさか、と思いつつも、問う。
「お母さん、その眼鏡、いつ買い替えた?」
聞けば、7年前の来訪時、ここバンガロールで購入した眼鏡だというではないか。
古すぎっすよ!
「そりゃ、眼鏡の度が合ってないだけやろうもん!!」
毎月眼科に行き、目の検査をしてもらっておきながら、
眼鏡の度が合っていないことに関して、
本人も、ドクターも、なぜ気づかない?
最早、理解に苦しむという領域を超えているが、
加齢黄斑変成はともかく、
左目は健在なのだから、
眼鏡を買い替えりゃすむ話やろうもん。
というわけで、話は長くなったがメガネ店へと赴いたのだった。
行きつけのLaurence & Mayo@MGロード。
果たして、母のカルテは残っており。
「わたしの父も、加齢黄斑変成なのよ。これはもう、うまく付き合っていくしかない症状なのよね」と言いながら、女医さんはとても親切にやさしく、母の検眼をしてくれる。
「え? 7年前にここで買った眼鏡なの?! それは合わないでしょう」と微笑みつつも驚きのリアクション。
7年前も「目は大切だから」と良質のレンズを入れていたが、今回も、そこそこにいいレンズを。とはいえ素人。この店の人たちは、「良心的」ゆえ、超高すぎず、しかし、適度にいいものを勧めてくれる。というわけで、ドイツのカールツァイスの遠近両用レンズを選ぶ。
フレームは、母は「見た目重視」のがっつりしたフレームを選ぼうとしていたが、それはもう、有無を言わせず却下させてもらい、わたしや夫が使っているオーストリアのシルエット社のフレームを選んだ。これは世界最軽量と言われているらしく、ともかく、軽くてかけ心地がよいのだ。
なにしろ、毎日毎日、顔に載せるものである。
見た目も大切だが、まずはかけていて楽な方が、よい。
わたしもまた、検眼をしてもらい、
最近発売されたという「オフィス用のレンズ」を購入することに。
コンピュータのモニターと、人の顔が見える程度の、中距離レンズだ。
家にいるときには、その程度の見え方で十分だろう。
来週仕上がるのが、楽しみだ。
……と、すっかり眼鏡の話で長くなってしまった。
ランチはリッツ・カールトンのダイニングでブッフェを。
初めて試すこのお店。
先日も記した通り、
最近は本当に、新しい外資系のホテルが次々と生まれ、
ランチブッフェもそこかしこで楽しめるようになった。
先日訪れたJWマリオットもそうだが、ここのインド料理もまたおいしかった。
外資系だし、
ランチブッフェだし、
インド料理にさほどの期待をしていなかったのだが、
インドのタージやITC系列のホテルに勝るとも劣らない。
しかし、いろいろなものが楽しめるとはいえ、
ブッフェの恩恵を享受できる胃袋では、最早ない。
母が来ているがゆえ、あれこれ試しているが、
やはり普段は、アラカルトだな、と思う。
そして素朴な家庭料理に行き着いてしまう。
無理なく、自然に、しなやかに、
加齢する自分に付き合っていきたいものである。