仕事のようで、遊びのようでもあった、楽しい仕事であった。わずか1泊2日ながらも、金曜の始発で飛び、土曜の最終便で戻って来たとあり、丸2日間。かなり充実した時間を過ごすことができた。
取材や視察の目的にもよるが、インドの場合、物事が思い通りに進まないことが多く、不測の事態が起こる可能性も強いため、クライアントには、なるたけ予備の時間をもって欲しいと考えている。
とはいえ、世の中、スケジュールが詰まっている人が大半だ。加えて昨今のインドホテル事情。その室料の高さと言ったらない。呆れるほど高い。予備日を設けることすら憚られるほどで、なかなか「余裕をもって」とも言い難い。
さて今回。天候にも恵まれ、移動場所がムンバイ南部に限られていたこともあり、2日間でも、かなり充実した動きができた。わたしも巡った場所の一部をカメラにおさめたので、とりあえず、その断片を。
●ムンバイ上空。空港周辺に広がるスラムを掠るようにして、飛行機は着陸する。今、ムンバイは一年のうちで最も涼しい季節。バンガロールよりも気温が低く、肌寒いほどで驚いた。今年は例年に比べると気温が低いようだ。過ごしやすい。
●左:ムンバイの北部に位置するグジャラト州。その地のグジャラティ・ターリー(定食)がおいしい店。ヴェジタリアンにも関わらず、さまざまな味わいに満足度が高い。写真は前菜の盛り合わせ。見る限りでは、いや口にしてさえ、素材がなんだかよくわからない料理。●右:コラバの商店街にある、古くからの食堂にて。通りを行き交う人々を眺めつつ……。
●左:ヴィクトリアステーションの内部。 ●右:ムンバイで最も人気のある高級日本料理店で、贅沢な夕食。
●写真では、場の凄みが失われるから惜しい。クロフォードマーケットにて。実際は、激しくおどろおどろしかった精肉場。映画のセットにこのまま使えそうだった。
●左:元気いっぱいの生きた鶏を束にして、両脇に抱えて運ぶお兄さん ●右:赤いニンジンは、毎度おなじみデリーの冬ニンジン。年末、実家の料理人ケサールが作ってくれたニンジンのデザートを、また食べたくなった。
●バンガロールのラッセルマーケットにはない魚もいろいろと見られた。このタイガープラウンは見事な大きさ。買って帰りたいくらいだったが、魚介類はさすがに無理か。しかしバンガロールでは見られない大振りのニンニクを見つけたので、それは10個ほど買ったのだった。出張先でニンニクを買う。我ながら、いかしたショッピングだ。
今回も、いろいろと書けないのが残念なところではあるが、ともあれ、よく食べた1泊2日であった。さて来週はまた、さまざまに動くべきが詰まっている。おまけにヴァレンタインズデーもある。楽しんでいこう。