ようやく、2010年の場所に引っ越した。別に引っ越さなくてもいいのだが、延々と同じ場所に書き続けることに若干の抵抗があり、年に一度は場所を改めることにしたのだ。
思うところあって「有料」のブログ・サーヴィスを利用している。そのサーヴィスの一環である「複数のブログ作成可能」を利用したく、無駄に引っ越しているともいえる。
検索サイトにひっかからなくなる、読者の減少につながる、といったネガティヴな側面もあろうが、一方で、気に入って読んでくれる方々が、改めてブックマークをしてくれるのだ、というポジティヴな思いも伴うリニューアルだ。
ところでブログに付帯されているサーヴィスを、フルに活用できているかといえばそうではない。気づかないうちに、さまざまな機能が追加されていて、意味がわからぬものばかり。
先日も、RSSフィード機能に関するアドヴァイスを受け、よくわからんが活用してみようとあれこれ試したが、うまくいかなかった。もうちょっと落ち着いて、機能全体を把握する必要があろう。
ところで、久しぶりに名刺を増刷した。以前は、とある印刷会社にメールでデータを送り、仕上がりを配達してもらっていたのだが、その会社が名刺印刷をやめてしまったとのこと。
やむなくインターネットで検索したところ、PRINTOというチェーン店を見つけた。バンガロールとハイダラバードの二都市でビジネス展開しているようだ。
早速電話で問い合わせる。アートワークは自分で作り、pdfに落としたものが用意できる旨、伝えたところ、それがあればすぐに印刷できるという。
仕上がりのサイズを確認して、アートワークに手を加える。名刺を作っているソフトウエア(イラストレータ)は古いコンピュータにしか入っていないので、過去のコンピュータを立ち上げて作業する。
数年前まで愛用していたにも関わらず、著しく使いにくい。ソフトウエアの使い方も忘れていて、おたおたする。しばらく触っているうちに、少しずつ、勘を取り戻す。
と、欲が出て、せっかくだから裏面にも日本語で業務内容など入れてみる。
日本語の文字はアウトライン加工すればインドでも問題なく出力できる。それをpdf形式で保存して、最寄りのPRINTOに持っていった。
受付のお兄さんは、わたしの持参したデータをオフィスのコンピュータに吸い取り、さっとファイルを開いて、あれこれ情報を入力。
紙はスタンダードなものに決めた。
「10分待ってください。見本を出しますから」
とお兄さんは言う。
インドの10分ってことは、軽く30分はかかるだろうと見込んで「また改めて来ますよ」と言うと、「今すぐできますから」と言い張る。
その間にテキパキと、顧客データなどを入力している。そのテキパキ感、すてき。「ひょっとして、ここ、本当にIT都市なのかも」と思わされる、稀有な一瞬だ。
そして10分もかからず、見本を1枚、作ってくれた。ビューティフルな仕上がりである。
今回は暫定的な名刺で、近々内容を刷新する予定なので、取り敢えず200枚程度を刷ることにした。数日後のピックアップかと思いきや、
「1時間後には、仕上がります」
とのこと。インドとは思えぬ速やかさに驚きだ。ちなみに200枚、裏表印刷で500ルピー(約1000円)。インドにしては高いかもしれんが、ともあれこの速やかなサーヴィスならば、ノープロブレムだ。
こんなにすんなりと仕上げられると、もっとあれこれ、名刺を刷りたくなるというものだ。刷る必要はないのであるが。ともあれ、日進月歩なインドを肌身に感じる日々である。
■PRINTO(Bangalore/ Hyderabad)
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■夕飯はタリアテッレ。ほんのりイタリア。
■北風小僧はささやかないけれど。
■絞りのサリー。美味なる小宴。
■日食と悪魔と宝石と。