インドにおける国民的スポーツがクリケットなら、インドにおける国民的なゲームがカロム(キャロム)だ。
インドのまさに「至るところ」で見かけるこのゲーム。日本の温泉旅館で「卓球台」が欠かせないように、インドの宿泊施設などにも置かれているカロム。学校の一画に、待合室の一画に、ドライヴァー詰め所の一画に、カロムはある。
わたしも一度、夫に教わってやってみたが、爪が痛くなったのですぐにやめた。ともあれ、インドでは最も人気の高いゲームである。
上の写真は、先日出張でケララへ赴いた折、アーユルヴェーダの診療所の一隅に置かれていたカラムだ。それを一瞥したクライアントの男性が、ご自身の出身地である滋賀県でのみ普及しているゲームに似ているという。
近寄って確認したところ、似ているのではなく、同じだということが確認された。更には呼称も同じようだ。インドと滋賀県。いったいどんな結びつきがあるのだろう。
写真の整理をしながら、気になったので検索してみたところ、カラムはアジアのどこかで発祥したとの説が有力らしく、インドやスリランカ、ネパールあたりで人気らしい。世界各地にマニアックなファンもいるようで、日本へは北米経由でもたらされたらしい。
滋賀県彦根市周辺で「カロム」と呼ばれて遊ばれているものと、東京を中心に全国で「キャロム」と呼ばれて遊ばれていたものとが、あるとのこと。
ウィキペディアにある「滋賀県彦根市では、ほぼ一家に一台所有しており知らない者はいないほど普及している」という一文が、何かと微笑ましい。なにゆえ、局地的に流行ったのか、不思議である。
ただ気づかないだけで、世界にはこういう不思議な結びつきが、ちりばめられているのかもしれない。
■カロム(Wikipedia)
■日本キャロム連盟公式サイト
■日本カロム協会公式サイト
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