バンガロール空港にて、チェンナイへの便を待っている。チェンナイへは1時間足らずのフライトなのに、到着までになんと時間のかかることか。
懸念通り、航空ショーの影響で、空港までの道のりは渋滞。いつもの倍ほどの時間がかかった。それを見込んで家を早めに出ていたので十分に間に合ったのだが、フライトは40分ほど遅れるとのことで、むしろ時間がたっぷり。
空港の「おやじ&欧米人コーナー」に直行し、ビールとフライドポテトを注文。
バンガロールの旧空港では考えられない幸せな待ち時間である。
この一画は、一昔前のインドの空港では想像できなかったような光景が展開されている。
各テーブルに、キングフィッシャー・ビールの缶やボトルがとっ散らかっている。
さすがにインド人女性の飲酒は見られないが、白人など外国人女性がちらほらと。
こういうときは「外国人」になりきって、飲むのである。
さて、上の写真は、道中で目にした航空ショーのもの。写真じゃ迫力がまったく伝わらないが、目前に航空ショーを見るのが初めてのわたしは、大いに驚嘆した。
その、耳をつんざくが如くの轟音。天を切り裂くように猛スピードで視界を横切る戦闘機。しかも、ぐるぐると回ったり、急降下したり、まあ、それがアクロバットというものなのだろうが、ものすごい。
よく、あんな風に操縦できるものだと感嘆する。
見ているだけで、血の気が引いてくる。乗り物酔いしやすい三半規管脆弱なわたしがあれにのったら、間違いなく、使い物にならない状態になるな、と想像するだけで目眩がする。
それにしても、戦闘機とは、その轟音と飛行の様子からして、胸迫る緊張感を与える。
戦(いくさ)で闘う機、と書いて戦闘機である。
わくわくしている場合では、ないのである。
こんなにも、ものすごいものが間近に見られるとあっては、交通量が多くなくても渋滞になるのは不可避だ。なにしろ、ドライヴァーも見たくてしょうがなく、必然的に車両の速度が落ちるのだから。
戦闘機もさることながら、それを見ている世間の様子が興味深い。
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