昨日、デリーに到着した。バンガロールから2時間半。気候も南とは大きく異なり、異国のようなものである。
改築された空港は美しく、かつての面影はない。
昨日朝、夫は8時の便でハイダラバード出張へ。その2時間後にわたしも家を出て、デリーへの便に乗ったのだった。夫はハイダラバードでの仕事を終えて、本日ニューデリー入り。
明日の朝、家族揃って結婚式が行われるデラドゥーンへと飛ぶ。
空港で、ドリンクの自動販売機を見つけた。この手の自動販売機をインドで見るのは初めてだ。雑誌などの販売機は見たことがあったが、傍らに人間が待機していて操作していた。あまり自動販売機である意味がない。
米国のそれと、まったく同じ仕様。米国から運ばれてきたのだろうか。試しに水を購入してみたが、つつがなく買えた。10ルピー。約20円。
フライトがオンタイムで到着したので、友人と待ち合わせの場所に時間通りに赴けるだろうと思いきや! いつも使っているタクシー会社のドライヴァーが、見つからない。
結論からいえば、55分遅れで到着。
その間、タクシー会社その他各方面に電話すること百万回。連絡ミスに加え、ドライヴァーの勘違いが重なり、シャウトすること百万回。
もう、自分がいや。
シャウトすまい。静かに、冷静でいよう。と思っても、ついつい「イラッ」としてしまう。嗚呼。毎度無駄なエネルギーを使ってしまうがこれもインド。
空港がどんなにきれいになっても、変わらないものは変わらない。
気を取り直して到着したは、超富裕層御用達な高級ショッピングモールであるところのDLF EMPORIO。友人のY子さんと1年ぶりに再会する。
機内で軽くサンドイッチを食べたきりだったので、クレープを注文。スモークサーモンが包まれている「インドにしては高級系」なクレープだ。
美味である。
しかし、必要以上にどっしりみっちりとスモークサーモンが詰め込まれていて、食べ尽くせず。もったいない。
2時間ほど、友人と楽しきひとときを過ごし、その後、わたしはモールの上階へ直行。海外の高級ブランドが並ぶフロアより、上階の「インド高級ブランド」のフロアが楽しいのだ。
今はセールの時期でもあり、普段は「高過ぎ!」なインドデザイナーズも、一部お手頃になっていた。
ところで上階のレストランの洗面所。トイレの個室をあけた途端、自動で便座の蓋が開いたのでぎょっとした。そのシェイプ。我が祖国にて見覚えがある。TOTOのウォシュレットだ。
座ってみれば、便座がぬるい。このぬるさ。いや暖かさは、どうにも好きになれない。
気を取り直して、ウォシュレットを使ってみようと思う。薄暗い個室内で、パネルの表示がよく見えない。個室の前面に「使い方」の説明書きがあるが、一旦座ると遠すぎて読めない。
注意深く試してみようとボタンを押してみたところ……。反応なし。壊れていた。
夜は場末なムード漂う界隈の、しかし小洒落た「フュージョン料理」のレストランへ。仕事関係の友人が選んでくれた店だ。
最近は、オリエンタルな多国籍料理店も、各都市に増えているようだ。
この店はタイ料理や中国料理、そして日本料理などが揃っている。
メニューが多すぎて、どれをどう選んでいいのかわからなくなるのが難である。
わたしたちは点心と野菜炒め、それにタイのパッドタイ・ヌードルを頼んだ。
いずれもなかなかに美味である。
ところで、テーブルの横でぐるぐるとまわっているものが、どうも目眩を引き起こす。そう。回転寿しの回転ベルトがまわっているのである。
しかし、そこに寿司はなく。つまりは「インテリアの一部」である。視界に入ると目が回るので、止めてもらった。
中途半端な感じの、「日本」である。しかし数年後には、インドにも、日本の「あれこれ」がどんどん流入するのだろう。
さて、友人と「インド仕事のあれこれ話」で盛り上がっているところに、夫から電話。背後で、激しい音楽の音。
「ミホ、今、ブライアン・アダムスのコンサートに来ているんだよ! ミホにも聴かせてあげる」
と、音の割れたライヴなミュージックを、携帯電話越しに聴かせてくれるそのやさしさはうれしいがしかし!
ハイダラバードで名物ビリヤニを食べてくるだろうことは予測していたが、しかしブライアン・アダムスのライヴにまで足を運んでいるとは……。
ブライアン・アダムスが全印ツアー中なのは知っていたが、今日はちょうどハイダラバードだったらしい。会社の同僚が余分に購入したチケットをもらい、数名で訪れたのだという。
「ディールのクロージングで、今回は非常に忙しい」
といいながら、出張に出かけていたはずなのだが。さすが我が夫。遊びにも余念がなく、いい味、出してる。
さて、本日はこれから友人とランチだ。行ってきます!
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