8月下旬に実施して以来、日本帰国ほか、どたばたしているうちにも10月半ば。そろそろローカルフード探検隊再開である。
実は隊員1号のPAKAKOさんがまだ日本から戻っておらず、現状、U-KO隊員と2名状態。
そこに、仮入隊の2名&ゲストが参加することとなり、本日、5名での探検だ。
目的地は、以前から義姉スジャータに勧められていたMAIYA'S。
ドサで有名なMTRで働いていた人が、新しく開店した店で、MTRよりもむしろいい、というのがスジャータのコメントであった。
更には、すでに訪れたことのあったU-KO隊員の強い勧めもあった。
かくなる次第で本日月曜日、我が家からは市街を横切って対角線上に位置する、ジャヤナガールというエリアまで足を伸ばしたのだった。
さて、すでに6回目となるこのローカルフード探検。なにかしらの「事件」に見舞われてきたことは、逐一レポートしてきた。
「うるさいと叱られました事件」
「違法な超過激奇祭に遭遇事件」
「あごなでられてマンダム事件」
いずれも、ローカルならではの経験である。そして今日。遠路はるばる到着したところ……。事件に遭遇する前に、事件に遭遇してしまった。
定休日。
定休日ですってよ、定休日!
やられたね。うかつだったね。まさか月曜が定休日とは。
定休日にも関わらず、店のまわりにおっさんたちがむやみやたらとたむろしているのはなぜなのだ?
聞けば店頭で、コーヒーだけは、出しているらしい。
12時半。コーヒータイムなのか?
それにしてもだ。
まるみ隊長(まるはんみほ、略してまるみ)も迂闊だった。よりによって参加者計5名。これから別の場所へ移動するにも、とっさに代替案は出てこない。
ここから市街中心部に戻るのも、なんだか「気分」じゃない。
このあたり、バンガロールのローカル色が満ちているエリアでもある。いい店の1軒や2軒、ほかにもあるのではなかろうか。
コーヒーを飲んでいたおじさんたちに、この近所にお勧めの店がないかと訪ねたところ、
「メインランド・チャイナはどう?」
と勧められ。いや、中国料理じゃなくて、南インド料理の店がいいんですよ。というわけで、徒歩数分の場所にある店を教えられた。
iPhoneで場所も確認できる。かなり役立つiPhoneである。
それなりに、ローカルムードの漂う、そこはNEW SHANTHI SAGAR。しかし、MAIYA'Sに対する期待が高すぎたせいか、もう、気分が急降下したまま、なかなか浮上しない。
メニューを撮影するにも、ピンが合っておらず、やる気のなさを感じさせる仕上がりだ。
それでも、気を取り直して、注文するのである。南インド、北インド、それぞれの定食を一つずつ。それから、マサラドサを1皿に、イディリを各自。
飲み物は、ムサンビ(スイートライム)のジュースと、スイートラッシーというヴァラエティ。
←これでもう、萎えたね、気分が。
定食についてきたのが、このトマトスープ。
しかも南北そろって、同じスープ。
主成分はトマトケチャップかよ。
という、旨いんだかまずいんだかよくわからん、無駄に甘くてまずいスープだ。
嗚呼、すみません。
ローカルフード探検隊の規則に「まずい」という言葉は禁句なんですがね。つい、タブーを口にしちまいましたよ。
本当のところは、おいしかったのかもしれない。ただもう、この邪道な感じのヴィジュアルに、ガツンとやられてしまいましてね。
気を取り直して、ワダとドサ。我が好物のワダは、揚げたてふわふわで、かなり美味。だけど、わたしの好みは、外側がもう少し、パリッと揚っているもの。
これはちょっと柔らかすぎ。
などと、いつになく、料理に辛くあたる隊長だ。どちらの写真も、きちんとピントが合っておらず。我ながら、ずいぶんと仕事にむらのある奴だと呆れる。
しかし、この店は、取り敢えずは世間にお勧めできるポイントではないので、あまりおいしそうに見えてもいかんのだ。
「坂田さん、あのお店の場所、教えてください!」とか、尋ねられたら困るからね。
少々、まずそうに見えるくらいがいいのである。
にもかかわらず! 妙においしそうに見えてしまうことよ、この北インドのターリー。
実際、パニール(チーズ)のカレーは、パニールの炭火焼風味が利いていて、風味&歯ごたえもほどよく、おいしかった。
ひよこ豆のカレーも、どことなく日本のカレーを思わせる濃厚なスパイスでいける。ダルも、それなりにおいしかった。
結局、おいしいのかよ。という話だ。
南インドのミールスもまた、ずいぶんといい感じに見えてしまうから不思議。まあ、これも実際、それなりにおいしかった。が、北に比べると、なんのパンチもない。
左上の二人は、毎度おなじみU-KO隊員と、新人のTARO隊員。TARO隊員は、現在大学を「休学して」、バンガロールで2カ月のインターン中なのだとか。
先日、ビジネス・セミナーに参加した際に、初めてお会いした。
そのヘアスタイルをして、「まことちゃん?」と心中でつぶやきつつも、そのときは、普通に名刺交換をして挨拶をしたにとどまっていたのだが。
彼は「インドの食」に対する情熱がすさまじいようで、我がホームページから「ミューズクッキングクラス(現在休講中)」を見つけ出し、打診のメールをくれたのだった。
その後、彼のインターン先の社長と共に我が家へ遊びに(?)来た際、ローカルフード探検隊に関心があるとのことだったので、勧誘した次第。
ちなみに彼は、インドのローカル理髪屋で散髪したらしい。それを知らないと、敢えてそういうキャラなのかと思ってしまう。
まことちゃん、或いはテクノ。
ところで、彼の右上のTシャツにもあるように、「日本ビリヤニ協会」のメンバーらしい。そんな協会が結成されているとは。
ところで、TARO隊員のほかにも、本日「こっそり隊員」も1名入隊した。
K2隊員(女子)だ。
こっそりというだけあって、「K2」は、イニシャルでもなければ、キョンキョンとも高い山とも関係がないので、バンガロール在住のあなた、詮索しないように。
K2隊員は、静かに、そして確実に、ローカル食を、堪能していらっしゃる様子。
我々がこれまで制覇してきた探検先を、しっかり追跡してくださっていたというからうれしいではないか。
結成時の隊員が無駄に騒いでうるさいところにきて、静かな隊員の存在感は、ありがたい。
「実は、人気店だったんじゃん?」
という隊長の前向きな発言をぶった切るように、
「みんな、MAIYA'Sが休みだから、こっちに流れてきたんじゃないですか?」
と、U-KO隊員。そうね。そうかもね。
というわけで、どうしてくれよう、この不完全燃焼。これは、放置してしかるべきものではなかろう。
実は明日は、一日集中して、原稿を仕上げる予定であったのだが……やめた。ええい、やめた!
明日、もっと気の利いた店へ探検せぬことには、どうにも、納得がいかぬ。だからといって、またこのエリアまで遠出するのはいや。気分的にいや。
とのことで、暫定的に我が家の近所で気になっていた店を訪れることにした。幸い隊員の予定も空いているという。
帰路、念のために立ち寄ったのだが……。雰囲気は素敵だが、料理がいかんせん、ローカルフードには遠い、カジュアルなコンチネンタルのカフェである。
これはローカルフードの探検とは呼べんだろう。
ということで、まるみ隊長、急遽、フードガイドなどをリサーチして、探検先を決定。場所は市街中心部。もちろん、未踏の店だ。
明日こそは、満足のランチを!!
というわけで、以下、隊員のレポートです。
【隊員2号U-KOさん】皆様に土下座です。すみません、電話一本確認入れておけば良かった・・・。
大人数で予約すれば、多種類のミールスが食べられると聞いてワクワクしていたのに、膝が折れるほどガックリです。是非リヴェンジをさせて下さい!
代わりに隊長が見つけて下さった「New Shanthi Sagar」はバンガロール北方Jakkurに住んでいた私には懐かしのお店。
中心地へ脱北する前はバンガロールの代官山、サンカラナガール地区にある同店でドーサを摘まんでいたものでした。
味も雰囲気も良くあるタイプの間違いのないインド飯屋です。日本で言えば、ロイホではなくガストです。
取り立てて言うことはなく、ノース定食デラックスのパニールがコッテリで美味しかったのと、私のムサンビジュースにアリが3匹入っていたことくらいでしょうか。喉が乾いていたんで何も言わずに完飲です♪
正直なところサウス定食を目指してくるには物足りないです。
今日の一番の思い出は新隊員のたろー君の前髪かな。彼の内に秘めたビリヤニパワーは素晴らしいです。
短い間ですがPakako隊員を待ち焦がれる身にはありがたい助っ人です。ああ、Maiya'sで食べたかったなあ。
インド料理を求めてインドにやってきた私、何と、日本人の方々がローカルフードを食べ歩く私が求めていたコミュティが存在しました!ということで今回初参戦させていただきました。
今回訪問予定だったお店は、残念ながら休みで次回のお楽しみということに。
それで今回訪問したお店は、有名店らしいかったですが、特に突出する料理はありませんでした。
毎回感動する料理に出会える訳ではないと思いますが、これからも美味しい食べ物を求めて、すばらしいローカルフードを発掘していきましょう!!
今日は突然の仮入隊に、新人のシゴキもなく、暖かく迎えて頂き感謝です!!
いきなりの「店閉まってる!」の、アクシデントも、ものともせず、逞しく次のお店を歩ける距離で即決するまるみ隊長に脱帽です!
それなりにローカルフードを満喫させて頂きました。(最初のナポリタン味スープでノックアウトでしたが・・・)
できるだけ体調を整えて臨戦したいと思っております。
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