来週火曜の深夜から、毎年恒例のニューヨーク旅。今年は帰路、経由地のロンドンからアイルランドへ飛ぶ。猫と暮らし始めた2014年以来、最も長い20日間の不在。それもこれも、留守を守ってくれるドライヴァーのアンソニーとメイドのマニがいてくれるからこそ。
夫はといえば、一足先に明日の深夜出発で、帰国も一足遅れの予定につき、1カ月近い旅となる。旅の前にすませておきたかったあれこれを一つ一つ片付けていくうちにも、5月半ばを過ぎて。
本日のSTUDIO MUSE。朝組、午後組、それぞれに、一人ずつがご帰任で、見送り見送る歳月だ。
作業の合間、「ぶら下がっている(!)」朝組メンバーの写真に関する詳細は後日言及するとして、バンガロール・ブランドの美味チョコレートの豪華な差し入れもいただいて、「インスタ映え」すること、この上なし。
カステラは、地味ながらもふわふわと焼きあがった。
皆を見送って夕暮れどき。去りゆく人から受け取りし手紙を、「思い出箱」に入れるとき、久しぶりに、これまでいただいた手紙を紐解いた。
メールもさることながら、「手書きの手紙」は、格別に、心に染みる。文字をたどれば、2年前、4年前、6年前の出来事が、たちまち鮮明に蘇る。送り主の大半とはもう、すっかり音信不通だけれど、みな日本でそれぞれに、元気で過ごされていることを願う。
ひときわインパクトのある手作りのアルバムは、ミューズ・クリエイション創設時のメンバー、ピアノを弾いてくれていた恵美子さんからのもの。まだメンバーの数も少なかった当時。メンバー有志が去りゆく人たちに、写真をプリントアウトしてコラージュし、このようなアルバムを作って贈っていたのだ。
彼女は自分が去る時に、「美穂さんは送るばかりで、もらえないだろうから」と、作ってくれたのだ。うれしかった。数年ぶりに開いてみれば、懐かしい写真が次々と。ネット上で見るのとは全く異なる感慨が湧き上がる。
ミューズ・クワイア初期は、メンバーのお別れ会は日本料理店「播磨」でランチをしたあと、カラオケルームで歌うのが恒例だった。そのときの写真のみな、そこはかとなく、若いこと! やがてNORAが我が家に住み着き、たちまち猫煩悩になったわたしを、メンバーは一様に「意外〜」に思っていたらしきことも、思い出される。
ミューズ・クリエイションを創設して、今月末で7周年。いつまで、どこまで、続くのだろう。わたしにもさっぱり予測がつかない。大切な「思い出箱」の蓋を閉めながら、しかし、「今しばらくは、続けよう」との思いを新たにする。
いい言葉は、力だ。宝だ。
本心からいいと思ったことは、ためらわず、まっすぐに、伝えよう。