ロックダウン19日目。軟禁生活23日目。そもそも、バンガロール(ベンガルール)の在留邦人は、2018年10月時点で1200人程度。在留届を出していない人を含めても、1割増程度ではなかろうか。
今回の「鎖国対応」により、日本へ一時帰国したまま、インドへ戻れなくなっている人は、わたしの友人知人だけでも十数名。それに加えて、ロックダウンの直後のデリー経由便で帰られた人もいる。そして昨日から明日にかけての臨時便3便で帰国する人は、1機あたり約250名として、700人を超える。
……となると、今バンガロールに残っている在留邦人は何人なのだ?! 数百人……いる?
自分が知る限りの人たちを今、思い浮かべるに……。ご家族含めて100人にも満たない。そう考えると、1カ月前に作ったFacebookグループサイトの『COVID-19情報ポータル@バンガロール』は、誰に向かって発信しているのだろう……。
この1カ月、ただただ、ひたすらだった。ともかくは、食べることが大切だということを、再確認しながらパンを焼く朝。
ところで以前にも紹介したが、2枚目の写真の本。アレックス・カーの『犬と鬼』。日本人全員に読んでほしいと切に思う。毎日毎日、暖簾に腕押しみたいなこと、書き続けているけど、もう、たとえ読んでくれる人が一人でも二人でもいいから、いてくれればという思いで、書く。
日本人だから、日本のことをわかっているとは限らない。
そんなこんなで、インドのロックダウン生活は、まもなくその3週間をひとまず終えるが、多分まだしばらく続くだろう。個人的には、今、こうして、繭の中から空を覗き見るような日常を得られたことは、途轍もなく意義深いことだったと思っている。地球からの警告を真摯に受け止め、次代の在り方を見つめ直せないとしたら、それこそが絶望だと思う。
この先の希望を、どんなに小さなことであれ、紡がねば。
というわけで、今回は珍しく、写真を撮られるのが嫌いなNORA姉さん近影。いつもながら、彼女の中には、人間が入っているんじゃなかろうか、と思う。