たとえば今日が100日目だ、と言われても、「そうだったっけ?」と反応してしまいそうな時間の感覚が崩れている日々。そうでなくても四季の起伏に浅く、年間を通して気候のメリハリがないバンガロールに暮らしていると、「今、何月だっけ?」とふと我に返ることがある。
そのうえに、ロックダウン。「胡蝶の夢」(by 荘子)のようなパラレルワールド感が、まさに「半端ない」昨今。
昨日は、母校の学生たちにインドのCOVID-19を語った。梅光学院大学(旧梅光女学院大学)とは、2年前より交流が始まり、一昨年、昨年と、一時帰国時には下関に立ち寄り、学生へ向けての講演をした。
実はこの3月、学生たちがバンガロールへ短期で来訪する予定で、わたしは数日間、諸々のコーディネーションをすることになっていた。当然ながら、キャンセルとなってしまったのだが、その経緯さえ、遠い昔のできごとのように思える。
そんな中、先日、学長の樋口女史から連絡があり、「異文化間コミュニケーション」のクラスで、インドの話をして欲しいとの依頼を受けた。まだまだ「渦中」のCOVID-19世界ではあるが、インドにおける対策や国民の動きなどは日本のそれと大きく異なるので、ひとつの例として語る意義はあるように思えた。
PowerPointに情報を整理しつつ、自分の考えもまとまる。インドは、その多様性のバックグラウンドを語らねば、表面だけを伝えても理解されにくい。ゆえに、どうしてもヴォリュームが増すが、極力コンパクトにまとめた。
FacebookにCOVID-19のポータルサイトを立ち上げて、情報を随時アップロードしていたので、資料を整理することだけでなく、自分の感情や考え方の変遷を省みるのにも役立った。記録しておくことは大切だとの思いを新たにする。
オンラインでの授業は、学生たちの顔も反応も見えず、「暖簾に腕押し」感は否めない。しかし、このところ、動画撮影の際に、カメラに向かって話すことに慣れたせいか、無反応な環境下でも自由に話せる自分に成長を感じる。
昨日の授業の内容は、動画にもアップロードしておきたいと思うが、編集などに時間がかかりそうだ。いや、時間ならある。ちょっとやってみよう。