ロックダウン58日目。軟禁生活60日目。ぼちぼち、立て込んできた5月21日木曜日。
我が家の猫の命名事情を、ここで復習することもないのだが……。
元野良出自の、ゆえにNORA姉さん。
肉球がボクサーのグローヴみたいだったのに加え、打たれ強い男になってほしいとの願いを込めてROCKY(名前負け)。
愛らしき子猫だったが、自由にたくましく育って欲しく、ジョニー・デップなジャック・スパロウのJACK(ほぼ名前通り)。
末っ子はキュートで甘い女子であって欲しいとの願いをよそに、ほぼ「ジャイ子」と呼ばれているCANDY。
この4猫のほか、夫が数年来、世話をしている野良女子2匹がアパートメントコンプレックスの敷地内に。
白黒のYIN YANG(陰陽)。多分ROCKYの姉さんであるコーヒー色のMOCHA(モカ)。
そして……このところ、我が家の屋根にやってきて、ときに庭に飛び降りて騒動を起こすCANDYそっくりの野良猫。彼はほぼ、CANDYの兄さんであろうと確信するのだが、ここで情をかけてはならぬと思いつつ……。ついには2階の窓から餌を与えてしまう我々夫婦。
庭に降りてくると、JACKやNORAが大騒ぎ。たいへんなことになるというのに、「みんなと一緒に遊びたいな……」と言わんばかりの、人のよさそうな(猫のよさそうな)表情。名前をつけると愛着がわくから、「あいつ」と呼びつづけていた。
昨日の朝。夫曰く、
「今、KENZOが屋根にいるから、餌、やってくる」
「え?」
「彼はCANDYの兄さんだから、KENZO」
「え? 意味わかんないんだけど。なんで、CANDYの兄さんはKENZOなの?」
「なんとなく。そんな感じだから」
というわけで、夫の意味不明なインスピレーションで、彼はKENZOという、小洒落た名前を与えられたのだった。
KENZO。頼むから、庭に降りてこないで。
と思った矢先に、来た! と思ったら、CANDY! またしても、屋根に登っている!
高度な運動能力と敏捷性。さすがに血は争えない。というわけで、1枚目の写真がKENZO。2枚目はCANDY。
最後の写真は、珍しく4猫が集合しているものの、CANDYは屋根の上。
*インドでは、野良猫や野良犬に餌を与えるのは「国民の義務」となっておりますので、念のため。