COVID-19が世界を席巻する以前、今年に入ったばかりのころから、この世界の混沌(戦争/兵器/環境汚染/金銭欲/地位、名誉欲)を思うにつけ、『はじめ人間ギャートルズ』のことを思い出していた。
男はマンモスを追うべく狩猟の日々。女は出産や育児、食事の準備……。
男が世界のトップである限り、戦争は永遠に終わらないし、環境破壊も延々と続くし、金や名誉に振り回される世界は加速し続けるんじゃないか……。そんな話を夫にするも、しかしインドの女性の政治家の例を上げれば、「男勝り」に男っぽく、欲まみれの例が浮上、女も同じことかと思ったり……。
一方で、インドでは、昔から女性の力が強かったケララ州が、識字率が高く、教育にも優れているという歴史などもあり、そこは考察するに値する背景だと思われる。
いずれにせよ、このCOVID-19世界に身を置いてより一層、女性がもっと、力を持つべきではないかと感じる。
考えがまとまらないことを文字にするのは控えるべきとは思うが、「ポストCOVID-19(コロナ後の世界)」を思うにつけ、人間世界は従来のままであるべきではないとの思いが強く心を揺さぶり続ける。
かくいう自分は無力な存在で、わからないことが多すぎて、日々、脳内は混沌とまとまらず。
そもそも、COVID-19とは、なんなのか。
第2波、第3波はまたくるのか。
来たる恐慌の規模は、どのように人間の暮らしを逼迫するのか。
世界を自由に旅できる日は、いつ来るのか。
欧州や米国に比して、日本の感染者が少なくてすんだのは、本当によかったと思うが、しかしそれは、なぜなのか。
わからないことが多すぎる。
人間は右往左往するばかり。
蟻の行列の上に、ポンと石を置いたときの、慌てふためく蟻たちのように。
蟻の行列は、やがて秩序を取り戻し、何事もなかったかのように列に戻っていくけれど。
わたしたちは、行く先が見えているのだろうか。
ひとつだけいえることは、日々、病に打ち勝てる心身の強さを育み、前向きに、楽しく生きること。
個人的には、これから益々、取捨選択を慎重に行い、「わたしは、何をやりたいのか」ということに、これまで以上に集中していこうと考える。
ついつい欲張りすぎて、とっ散らかる傾向を戒めつつ。
* * *
昨日、2カ月ぶりに花を買った。もっとも、ドライヴァーのアンソニーに頼んで買ってきてもらったのだが。家に花があると、芳しい香りが漂っていると、気分もまた、華やぐ。この2カ月、わたしはまだ1度しか、外に出ていない。不要不急の用事がないので、今月いっぱいはまだ、家にいるつもりでいる。
明日金曜日は母校の梅光学院大学のオンライン授業に出没し、インドにおけるCOVID-19を巡る諸々を語る。これまでの経緯をパワーポイントに整理しつつ、Facebookにポータルサイトを立ち上げて記録を残し続けていてよかったと思う。
「若者に伝える」ということについては、久しくテーマにしていながら中途半端な状態だ。これは「やりたいこと」の筆頭として、機会を大切にしたいと思う。
日曜日は、メイクアップアーティストのMICHIRUさんと、2回目のインスタライブの予定。こちらはエンターテインメント色を強めに、楽しくやりたい。健康管理についてならまだしも、スキンケアもメイクもいい加減なわたしが、インドにおける美容を語るのは、実に憚られるが、しかし、「年齢の割に小じわが少ない」とか、年齢の割に「歌って踊れるミディアム・デブ」であるという自分なりの長所もあるので、その点にフォーカスしてみようと思う。
少しずつ、いろいろなことを、ふっ切りながら、進めていこう。
先日、自宅で作った「切り干し大根」に加え、「にんじん」なども干してみた。それらと豚バラ肉、高野豆腐で、適当な料理を作ったら、きわめておいしい。野菜は干すと旨味も滋味も増すのだということを、改めて実感。米はバスマティライスの玄米版。普段、玄米はあまり食べないが、しっかり咀嚼して食すれば、これもまた、滋味があっておいしい。
昔ながらの知恵とは、本当にすばらしい。