◉なぜ親日のインド人が多いのか……。その歴史的背景の一端もわかります。
(日本語は下部に) Asako was born in Kobe, Japan, to Indian parents who fought for India's independence during British rule. She is a woman who seems to symbolise the cooperation between India and Japan during the Second World War.
She wished for the independence of her mother country, which she had not yet seen, in the image of her parents, who were instrumental in Subhas Chandra Bose's efforts to work with the Japanese Army. With a burning desire, she volunteered for the 'Indian National Army Women's Corps'.
Through a fortunate connection, I had the opportunity to meet 94-year-old Asako and her family on three occasions last month. This is my 115th video, and I consider it my best work since I started making videos on the occasion of the 2020 lockdown.
This year marks the 70th anniversary of the establishment of diplomatic relations between India and Japan, and the 10th anniversary of Muse Creation. It also coincides with the 80th anniversary of the first rally of the Provisional Government of Free India in Tokyo.
There is a theory that history repeats itself in cycles of about 80 years. People may repeat the same mistakes when the people who tell the story have left this world. In order not to repeat negative history. We should listen to the words of our predecessors, take their experiences and use them as lessons for ourselves.
This video has English subtitles. Please share this with as many people as possible.
英国統治時代、インドの独立を目指したインド人の両親のもと、神戸で生まれ育った朝子さんは、第二次世界大戦時における日印の協調を象徴する女性。スバス・チャンドラ・ボースが日本軍と連携を図るに際して尽力した両親の姿に、まだ見ぬ母国の独立を願った。燃える思いで「インド国民軍婦人部隊」に志願。決死の覚悟で出兵した。
有り難きご縁を通して、わたしは先月、94歳になる朝子さんとそのご家族に、3回に亘ってお目にかかる機会を得た。これは、そのときの動画を編集したものだ。2020年のロックダウンを機に動画を作り始めて、これで115本目。自分としては最高の作品になったと思っている。
折しも今年は、日印国交樹立70周年であり、ミューズ・クリエイション10周年。自由インド仮政府が、東京で最初の集会を開いて80年という節目が重なる。
歴史は約80年周期で繰り返すという説がある。語り継ぐ人間がこの世から去った時、人は同じ失敗を繰り返すのかも知れない。諍いが絶えない、この世界で。しかし、善悪を、白黒を、即座に判断することの危険性を、わたしたちは学ぶ必要があるだろう。
負の歴史を繰り返さないためにも。先人の言葉は平和への道標だ。過去からの耳を傾け、経験を受け継ぎながら、自らの教訓を育みたい。
🇯🇵🇮🇳日印の歴史を巡る、約30分の時間旅行。この動画を、一人でも多くの人に見ていただきたく、どうぞシェアをお願いします。
【Please watch and share the movie】
【出会いの背景/2022年2月の記録】
今回、朝子さんとお会いできたのは、2020年に実施した坂田の「インド・ライフスタイルセミナー」を聴講された元インド駐在員の丹治大佑氏が、ご連絡をくださったことが契機。昨年、Clubhouseが流行った時期、氏がオープンされていたインド関係の部屋に伺った際、同著の著者である笠井亮平氏とも言葉を交わす機会があった。
取材をされた笠井氏はもちろんのこと、丹治氏も朝子さんと交流されており、現在、バンガロールにいらっしゃる旨、サンジェイさんの連絡先と合わせて連絡してくださった。
朝子さんとお会いするのに先駆けて、『インド独立の志士「朝子」』を再読、他の情報も得ようとネットで検索している時に、かつてゴアのビーチで偶然お会いし、その後、デリーでもランチをご一緒した日経新聞の岩城聡氏の記事に辿り着いた。笠井さん曰く、ご自身が朝子さんに関心を持つ契機を岩城氏に与えられたとのことで、ご縁の連なりを思う。
ご縁といえば、2013年の天皇皇后両陛下のインドご訪問。我々夫婦はチェンナイのお茶会にお招きいただき、両陛下(現上皇ご夫妻)とお会いする僥倖を得た。我が夫に至っては、会場で唯一、美智子皇后より手を差し伸べられて握手をしていただいた。朝子さんもまた、デリーにて、皇后陛下と握手をされ感無量だったと同著に記されている。
朝子さんと我が夫を並べて語るのは失礼なほど、握手の重みが違うことは重々承知の上で、しかし、ここにもご縁を感じる。わたしがこれまでの人生で一番緊張したのは、天皇皇后両陛下にお目にかかったあのときだった。あのときに、人生でどなたかにお会いする際の緊張をすべて使い果たしたと思っている。自分の中の「日本」に、自分でも本当に驚いた経験だった。
大人になるまでを日本で過ごした朝子さん。二つの祖国を持つ彼女はまた、日印の歴史と友好を身を以って具現化されているように思う。勇敢な魂をお持ちの朝子さんが、この先もお元気でお過ごしになられることをお祈りする。
◉インド独立の志士「朝子」/白水社
➡︎ https://www.hakusuisha.co.jp/book/b217566.html
◉笠井亮平『インド独立の志士「朝子」』書評/岩城聡(南アジア研究第28号)
➡︎ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjasas/2016/28/2016_194/_pdf/-char/ja
◉日本育ちの少女だった私はボースに傾倒、出征した/バーラティ・アシャ・チョードリ(日本経済新聞)
➡︎ https://www.nikkei.com/article/DGKDZO62047040S3A101C1BC8000/
◉チェンナイにて。天皇皇后両陛下御拝謁のお茶会参席を巡る個人的な体験(2013年12月)
➡︎ https://museindia.typepad.jp/library/2013/12/japan.html
◉🇮🇳🇯🇵8月15日。インドの独立記念日と日本の終戦記念日が同じ日なのは偶然ではない。印パ分離独立を巡る我がインド家族の物語など。
➡︎ https://museindia.typepad.jp/library/2021/08/815.html
🇮🇳"Asako," India's Freedom Patriot
➡︎ https://jwh.trannet.co.jp/works/view/9973
🇮🇳Netaji's Lieutenants - Rama Khandwala & Asha Sahai Narrate Their Fight For India's Freedom
➡︎ https://www.republicworld.com/india-news/general-news/netajis-lieutenants-rama-khandwala-and-asha-sahai-recall-ina-days.html
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