We are here to experience Kochi-Muziris Biennale!(日本語は下に)
“Founded in 2011, Kochi-Muziris Biennale is India’s first ever biennial of international contemporary art and its story is unique to India’s current reality—its political, social and artistic landscape. It began as a government initiative, when the Department of Cultural Affairs of Government of Kerala approached two artists—Riyas Komu and Bose Krishnamachari—to help organize an international platform for art in India…”
➡︎https://www.kochimuzirisbiennale.org/
インド亜大陸の南西端に細長くのびるケララ州。アラビア海に面した港町、コチ(旧称コーチン)に来ている。コチ=ムジリス・ビエンナーレを訪れるのが目的だ。2017年の来訪以来、今回は2度目の訪問となる。
イタリア語で「2年に一度」を意味するビエンナーレ。「国際的な芸術の祭典」としてのビエンナーレは、イタリアのヴェネツィアに端を発する。ケララ州政府文化局がアーティストに働きかけたことにより、2011年に始まったコチ=ムジリス・ビエンナーレは、2年に一度、年末から数カ月間、開催されてきた。
芸術の舞台となっているここ、フォート・コチは、アラビア海に面した旧市街。14世紀初頭から、スパイス(香辛料)の交易で栄え、アラブの商人たちが訪れた。その後、ポルトガル、オランダ、英国などの支配を得てきた歴史を持つ土地で、独特の欧州情趣が残る。
ここはまた、キリスト十二使徒の一人、聖トマスがイエスの指示に従い、西暦52年にケララに上陸、シリア正教の基礎を創設したという記録が残されているなど、古くからキリスト教が浸透してきた。一方で、イスラム教のモスク、ユダヤ教のシナゴークがあるなど、異教が混在している土地でもある。
フォート・コチのこの狭いエリアの背景を探るだけでも、歴史が深く重くて尽きない。今日、わたしたちがチェックインした、このホテルの物語だけでも、すでにお腹いっぱいのバックグラウンド。築400年以上のコロニアル様式の建築物が、情緒豊かなブティックホテルに再誕している。アンティークの家具が随所に配され、目に飛び込むあれこれが、興味深い。
FORTE KOCHI
https://www.fortekochi.in/
なお、コチ=ムジリス・ビエンナーレは、メイン会場のアスピン・ウォールだけでなく、フォート・コチの随所で、世界各地からのアーティストによる作品が展示されている。数百年前の建造物が無数に残るこの場所を舞台に、昨今のインドの世相を物語るべく展示物が、呼吸をしている。
……思えば今回は、約3年余りぶりの、夫との二人旅である。今日から4泊5日。なるたけ喧嘩しないよう、仲良く過ごそうと思う(低次元な課題)。
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