このビエンナーレの作品に限ったことではないが、展示されている芸術作品は、いずれもメッセージ性を強く備えている。写真を撮影して、それだけをポツンとここに紹介するのでは「中途半端」な気もして、憚かられる思いもある。
しかし一方で、この歴史豊かな街を舞台に、この土地そのものをキャンバスとした作品のごく一部を、捉え、シェアしたいとも思う。
作品単独では醸し出せない。この土地の空気、建物の風情、そして、わたしたちを含めた訪れる人々の様子すべてが込みで、一瞬、一瞬の、作品ともなる。
このメイン会場以外にも、街の随所で展示が開催されている。しかしながら、一気に回ったところで、消化不良を起こしてしまう。
昼過ぎには気温が上がり、歩くだけでも疲労が募るので、午後しばらくは、ホテルでのんびり過ごすことにした。
夫はプールで泳いでいる。妻は昼寝のあと、朝の記録を残し、スパークリングワインを飲みながら、この記録も残している。
この旅を終えて、衝動が残っていたら、コチ=ムジリス・ビエンナーレの思い出を、1本の動画にまとめようとも思う。尽きぬインドの魅力の片鱗を残すために。
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