先日、友人のジュエリーサロン主催の『ラーマーヤナ』に関するトーク&ディナーに参加した。実は、デリー滞在の最終日、食あたりに見舞われ、フライトを1日遅らせようかと思うほどに体調が悪かった。しかし、何としても戻りたかったのは、このトークに出席したかったから。
『ラーマーヤナ』は、『マハーバーラタ』と並ぶ、古代インドの二大叙事詩。紀元3世紀ごろに成立したとされるヒンドゥー教の神話で、オリジナルはサンスクリット語で全7巻。盗賊から転じて詩人となったヴァールミーキが、古代コーサラ国のラーマ王子の伝説を編纂したとされている。
古代コーサラ国(現在のアヨーディヤ)のラーマ王子は、諸事情あって国から追放される。弟のラクシュマンと、妻のシーター姫と三人で旅をしているときに、シーター姫が、ランカ島に住む魔王、ラーヴァナに誘拐されてしまう。姫を取り返すべく、ラーマ王子とラクシュマンが旅する中、力強い助っ人に出会う。それが、猿の神様、ハニュマーンだ。
カルナータカ州北部にあるすばらしい景勝地ハンピは、ハニュマーンの生まれ故郷でもあり、わたしは訪れるたびにラーマーヤナに縁(ゆかり)のある場所を発見しては、深い感動に包まれる。
https://museindia.typepad.jp/2021/2021/11/hampi06.html
この日のスピーカーは、Yashodeep Deodhar。そもそもビジネスの世界に身を置いていた彼が、ヴァールミーキが残したとされる『ラーマーヤナ』のオリジナルに遡り、現在、遍く知られている物語との違いを検証。さらには、『ラーマーヤナ』に記された人間の叡智や教訓などを、紐解く。
とても簡単には記すことのできない、広がりのある内容。彼はまた、ヴァールミーキの『ラーマーヤナ』には、日本人のことが描写されていたと教えてくれた。その驚嘆のストーリーについては、また後日、彼から詳しく話を聞いて、確認の上、シェアしたい。
今日からの旅はまた濃密になる予定につき、その前に、どうしてもこのことだけは、備忘録として残しておきたかった。また改めて、記したい。
◉Yogananda Guru Web Series | 21st Century Valmiki Ramayan | Yashodeep Deodhar | Shoolini University
◉"Valmiki's Ramayan is itihaas." 21 Notes Ramayan YouTube series creator, Yashodeep Deodhar
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