金閣寺。正式名称は北山鹿苑禅寺(ほくざんろくおんぜんじ)。東寺を訪れた際、五重塔が落雷で幾度も消失しては再建された歴史を知った。金閣寺にしても、然り。いや、遍く木造建築は、燃える宿命を背負いながら、築かれては灰になるを繰り返す。
欧州の石造の文化と、日本の木造の文化。風土の特徴を反映した空間造りが、住まう人々の精神に与えてきた影響について、思いを馳せる。天災に翻弄されながら、日本人が貫き続けてきた美意識など。今回の旅は、かつてなく、思うところ尽きず。自分は歳を重ねたのだな……との感慨も深く。
夫と金閣寺を訪れるのは、今回で3度目。お茶所でお抹茶と和菓子をいただく。25年前、同じ場所で写真を撮った。数年前、日本の茶道のプレゼンテーションのために資料を作った際、当時の写真(デジタルカメラ以前の紙焼き)を撮影していたものが、データに残っていたので引っ張り出した。
あれから四半世紀も流れていたとは。
感慨深く金閣寺をあとにしてタクシーに乗り、今度は仁和寺にほど近い住宅地へ。折しも、バンガロール在住、京都出身の友人のめぐみさんが、3人の子供たちと一緒に一時帰国されていて、ご実家に招待してくださったのだ。
めぐみさんのお母様の千佳子さんとも、わたしはFacebookでつながっていることから、ご家族で歓迎してくださった。めぐみさんのご両親は米国に留学されていたこともあり、夫は千佳子さんとも話が弾み、とても楽しそうだった。ご家族はバンガロールへ来訪されるご予定もおありだとのこと。次回はインドで!
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