「来週、夫とバンガロールに行くことになったので、会えませんか」という主旨のメッセージが、藤田夕子さんから届いていた。ちょうど予定もあいているし、ぜひ遊びに来てと即答した。
2008年から3年余りバンガロールに駐在されていた藤田夫妻。その後、日本に戻られたあと、モスクワ赴任。昨年からの戦争で、ロンドンに一時、居を移し、再びモスクワ、そして、つい最近、ドバイに赴任された。察するに余りある怒涛のような歳月を送られていたが、ようやくひと段落されたという。ハズバンドの潤さんが「バンガロールに里帰りしたい」とのことで、今回の旅が決まった模様。
わたしは、藤田夫妻に日本でも会っていたが、夫を含めて4人で会うのは、夫の41歳の誕生日にサプライズで会いに来てくれて以来、ちょうど10年ぶりのことだ。
夕子さんとわたしは、2009年2月の「さくら会ランチ」で隣席になったのが、初めての出会いだった。当時、我々夫婦は、ムンバイとバンガロールの二都市を往来する暮らしをしており、わたしも市場調査の仕事をしばしば受けていた時期。バンガロールでゆっくり過ごす時間は少なかったが、日本人女性たちの集いには、積極的に参加してきた。
夕子さんと出会った直後、夫の潤さんとも知り合った。個性豊かに楽しいお二人。それからは拙宅でのイヴェントやパーティなどにもしばしばお招きし、共に過ごしてきた。彼らはまた、バンガロールの日本人補習校の環境向上にも尽力。わたしが臨時で国語の先生を引き受けたのも、彼らから声をかけられたという背景がある。
ヘヴィメタ、とんこつラーメン、ローカルフード探検隊……諸々、エピソードが満載で、話が芋づる式に出てきて尽きない。
そして、彼らの一人娘、杜(もり)さん。彼女との思い出は、これまでも折に触れて記してきた。彼女はバンガロールを離れてあとも、夕子さんと共に、あるいは一人で、バンガロールへ遊びに来た。またわたしの、一時帰国時には、毎回のように会うなど、わたしにとっては「姪」のような存在だ。4月も東京でランチを共にしたばかりだ。
わたしたちの新居があるヤラハンカは、彼らが赴任当初暮らしていたエリアでもある。そういえば、どこぞの占い師から、杜さんはヤラハンカ在住の青年と結婚するという予言を受けていた気がするが、それは外れそうだ😂
到着後、ひとまずはランチ。近所に数年前オープンした壮大なるスポーツセンターへ。ボリウッドの有名女優であるディーピカ・パドゥコーンの父親で著名なバドミントン選手のプラカッシュ・パドゥコーンも関わる一大施設だ。バドミントンをはじめ、クリケット、テニス、水泳、バスケットボール、射撃、陸上競技場など、多彩な施設を備えている。ちなみにブランコやトランポリンの写真は、新居のコミュニティの公園。
超体育会系の二人に、この施設を見せ、併設されたおすすめフレンチ・ビストロでランチを取るべく、赴いたのだった。杜さんはバンガロールにいた当初からバスケットボールをしていたが、当時は適切なコートがなく、藤田夫妻がバスケットボール・コートを探すのに苦労していたことを思い出す。杜さんが共に練習していた女子たちが、現在のインド女子バスケチームで活躍しているなど、このあたりの話も尽きず。
昨夜は、お土産にいただいた岩国の日本酒(!)や、ロシアのキャビアなどをいただきつつ、食べて飲んで語り合うこと尽きず。すっかり夜更かししたが、なんだか色々なことが思い出されて、脳みそが活性化されてしまい、今朝は早くに目が覚めてしまった。
ゆえに、こうして記録を残す次第。今、潤さんも、ジョギングに出かけた。ちなみに潤さんは、超絶ランナー。世界各地の辺鄙な場所(!)で開催される100kmとか100マイルといったウルトラマラソンに多数、出場されている。その話を聞き書きするだけでも、壮大な記録になる内容だ。
わが夫と潤さんは同じ年。そして国籍は違うけど、なんだか似ている。妻がB型。夫がA型というところも、地味に同じ。土地は変われども、コミュニティのために力を注ぐ彼らの生き方は、戸惑いや懸念の箇所も共通で、わたしとは共感ポイントが多い。夫婦がそろって切磋琢磨されている様子には、改めて刺激を受けた。
気づけばみんな50代。経験を重ねて、未来を見る目もそれぞれにアップデートされつつ、しかし、本質的な価値観を共有できる人たちがいることは幸せだと、しみじみ思う。
💝ところで、なぜ岩国の日本酒かといえば、潤さんの故郷が広島&山口県岩国市ゆえ。このところ、ワインよりも日本酒をよく飲む我々夫婦。一時帰国時にも日本酒を買い込み、大切に飲んでいる。味覚もさることながら、身体にもいい気がする(気のせいか😁) そんな矢先、まさかモスクワ→ドバイ経由で日本酒をお土産にいただけるとは思わず、夫婦そろって大喜びである。
💝昔のブログを遡っていたら、次々に懐かしい写真が現れる。夕子さんとの写真は「ローカルフード探検隊」で山ほど一緒に撮影したが、潤さんや杜さんと一緒の写真も多くて、ついつい見入る。それぞれに、それぞれの歳月。そこそこ波乱もあるけれど、今、こうして元気で再会できることを、うれしく思う。
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