現在、新たにバルコニーの屋根となる資材を搬入中。なにしろ屋内を通過するからね。このダイナミックな屋根が十数枚。1枚目でコツを掴んで、2枚目からは速やかに……と行けばいいが、毎回、なにかしら試行錯誤。一応、工務店のスーパーヴァイザーも、ドライヴァーのアンソニーも、立ち会ってくれてはいるが、視点が違う。
ダメージを最低限に抑えるには、立ち会い必須。
ともあれ、予定より「1日早く」資材は到着したし、スタッフの動きも比較的、手際がよい。先だってからの、外壁塗装の人々に比べたら、遥かによい。スーパーヴァイザーの段取りもよい。
バルコニーの屋根は、半分がテラスになっており、半分はサンルームになっている。テラスの部分は、古い屋根を取り外してのち、雨が降っても問題ないが、サンルームの部分は、天井があるため、屋根だけ取り外して放置は不可。モンスーンの季節につき、夜は雨が降ることが多いのだ。
ゆえに、昨日は半分の屋根だけを外し、今日は骨組みとなるメタルの塗装を開始。先にテラス側に新しい屋根を取り付けて、サンルームの屋根外しにかかるという流れ。
こういう、「ちょっと考えればうまくいく」段取りが、なかなか進まないのがインドの作業現場。ゆえに、業者選びが非常に重要な鍵となる。安いところは、安い資材に安い人件費と、全体のクオリティが落ちるから、長い目で見れば、信頼できるそこそこの値段の業者を選ぶ方が賢明だ。
今回、3社に来てもらい、見積もりを取った。他の2社は、さまざまな大工仕事を引き受ける一般的な工務店だったが、ここは「屋根一筋」だったこともあり、ここに決めた。過去の仕事の写真なども見せてもらうに、繁華街のファストフード店なども手がけている。結果、少々高いけれど、スケジュールもきちんと守ってくれそうな気がしたので、ここに決めたのだった。
まだ、油断はならぬ。しかし、今のところは、順調だ。
ちなみに屋根の色、サンプルは、白、青、煉瓦色、グリーンなどがある中から選んだ。実物のサンプルを見せてもらって決めたのだが、なかなかに、いい色だ。
ところで「スーパーヴァイザーの段取りもよい」とは書いたが、それはあくまでもインド基準において。基本的にインドでは、現場監督者は自らが「動かない」。たいてい、自分だけが椅子に座り、そこに存在している……という感じ。労働者たちの働きに目を光らせているというよりは、電話などしているケースが多い。
そんなスーパーヴァイザーを味方につけて、こちらの要求を理解してもらうのが肝となる。先ほども、玄関先でのドアの開け閉めを任命し、注意事項を伝えた。頼めば嫌とは言わない。
あとは、午後のチャイやお菓子の差し入れが決め手となる。それは、15年前、旧居の大工事を手がけた際に実感した。4時ごろにチャイとビスケットを差し入れると、残り数時間の作業効率が目に見えて上がるのだ。わたしとて、同じだからな。お茶菓子休憩、大事。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。