①いつものとおり、無意識のうちに、目的地の情景とマッチする服装で出かける我。絵画の中に入っていけそうな感じ。
🥂これまでも幾度となく記してきたが、インドでは、週末ともなると、友人や家族、親戚で集まるのが一般的。宗教の儀式やパーティなども多く、ソーシャルの時間はとても大切だ。大人と子ども、世代間を超えての交流の場が多いから、子どもたちが大人と会話をするのにも慣れている。
夫は自らをして、「僕は10歳のころが一番、賢かったな〜。大人たちと議論して、負けなかったもん」とのこと。小生意気な子ども時代の夫の様子が目に浮かんで笑える。
ホテルのバンケットなどを貸し切っての大きなパーティでは、新しい出会いがあるし、歌や踊りなどのエンターテインメントも伴って、派手に賑やか。一方で、小さな集いでは、じっくりと語り合えることから、互いのことを深く知り合える。
いずれの場合も、集いの始まりはカクテルタイム。グラスを片手にスナックなどをいただきつつ、会話を楽しむ。そうして、ひとしきり語り合った後に、晩餐となる。
②Jayaとすばらしいごちそう! トロリと煮込まれた骨つきマトンが格別の味わいだった。
③空から眺める田園風景。これ、かなり気に入ってしまった……。絵画の設置が完了していない新居。これも加えたい……。
🥂さて、金曜の夜。わたしたち夫婦は、友人Jayaのご自宅に招かれた。この日は、他の友人夫婦を含め、小さな集い。それがまた、居心地よく楽しいものだった。なによりも、友人宅に招かれてのパーティは、それぞれのご家庭の料理を味わえるのがうれしい。多様性の極み、インドでは、ご家庭によって、出される料理にもそれぞれの食文化が反映される。語るに尽きない。
Jayaはヴェジタリアン、夫のHemuはノンヴェジタリアンと、ご夫婦で菜食か非菜食か異なる家庭も少なくない。そんな中、この夜の食卓は、マトンやチキンなども供されて、ヴァラエティ豊かに賑やか、どれも本当においしかった。
多くのインド人は、老若男女を問わず、甘いものを好むから、食後のデザートもしっかりと用意されている。その場の全員が「別腹」を持っていて、さっきまで「お腹いっぱい」と言っていた夫も、出されるスイーツをモリモリ食べる。
④先日、霊山アルナーチャラの周囲を14km歩いている途中の寺院で見かけた情景。即、Jayaにメッセージを送ったところ……。
⑤折しも、彼女が描いている作品が、これだった! チャッパル(サンダル)を脱ぎ捨て、自らの道を歩み始める女性の後ろ姿。
⑥Jayaの娘Ishaは、動物保護団体で働いており、野良猫や野良犬の里親探しなどもしている。左足がなく、左目も見えないMaoは、しかし元気一杯で人懐っこい。非常にかわいい😻 なお、Jayaは小さな作品も制作・販売している。
⑦ガンジス川の朝の情景を描いた一枚は、我が家の「写真撮影スポット」のひとつ。
⑧これは新居の庭の夕暮れ時の写真を参考に、Jayaが描いてくれた作品。絵画の中の、スラリとした男女は、もちろん、わたしと夫😄
⑨Hampiの寺院内を描いた2枚。通常、壁に絵画をかけると、少し圧迫感を覚えるものだが、これらの作品は、遠近感があるから、奥行きを感じさせて広がる。朝日がのぼる時刻、あるいは薄明かりの夜。ソファーに腰掛け、この絵画をぼんやりと眺めるひとときは、瞑想のような心地になる。
⑩上の絵画は、⑨の写真の一部。この絵を購入した後、Hampiを旅行した際、同じような寺院を見つけ、たまたま赤い服を着ていたので、同じアングルで自分を撮影してもらった。酷似しているでしょ?!
🎨さて、アーティストでもあるJayaのことは、これまでにも幾度か記してきた。STUDIO MUSEのYoutube動画でも、彼女の芸術世界を紹介している。
我々の新居も、彼女の作品が4枚、飾られている。わたしが好きな場所、世界遺産でもあるHampiの寺院、ガンジス川ほとりの夜明け、そして我が家の新居を背景にした夕暮れ……。
自分が「好きな絵」と、「部屋に飾りたい絵」というのは、一致するとは限らない。例えば、わたしはサルバドール・ダリや、キリコ、ポール・デルボーなどのシュールレアリズムの絵画が好きだ。ゴッホやグレコの世界も好き……と、好きな絵はたくさん出てくるが、「部屋に飾って幸せな気分になるか」といえば疑問符だ。絵画全集をめくったり、ミュージアムを訪れて見入る分には幸せだが、部屋に飾るとなるとどうだろう。
なんだか落ち着きそうにない。
翻って、Jayaの絵。インドの情景に溶け込む優しげな心象風景。穏やかな色遣い。まるで窓の外に広がる光景のように、朝な夕なに眺めても、飽きることのない、静謐な霧のようなものを、放ちている。彼女の作品については、過去の記録にも記しているが、今日アップロードする写真についても、キャプションを添えておく。
🖼JAYA JAVERI インドの自然や情景、歴史を刻む建築物……。やさしく慈しむように描く画家、ジャヤ・ジャヴェリの世界。
🖼画家の友人、ジャヤとその夫を招き、穏やかな日曜の午後。(2022/07/26)
https://museindia.typepad.jp/2022/2022/07/jaya.html
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