これまで、日本への一時帰国は「1年に一度」だった。しかし、今年の4月の帰国時には、夫が同行。ひとりでじっくりと日本を経験できなかったので、今年は2度、帰国することにした。まもなく誕生日を迎える母。今年で85歳。母は一人暮らしながらも、今は幸い元気だし、これからも多分、かなり元気でい続けてくれる気がするが、それでも共に過ごす時間は大切だ。
今回は福岡7泊、名古屋の犬山城界隈2泊、東京6泊というスケジュール。長そうに見えて、これが本当にあっという間なのだ。前回は京都に6泊したはずなのに、まだまだ見たかったところ、行きたかったところも尽きず。
こうして人生は「やりたい」ことを消化できないまま流れていくのだろう。
経済的に困窮していながらも、「まだ見ぬ世界を見たい」との思いで、あちこちを放浪し続けた過去の自分に、ありがとうと言いたい。若き日々の情熱、体力、柔軟性、吸収力……。過去の旅の記録をめくれば、なんと濃厚な紀行だろうかと、我がことながら、目を見張る。
ゆえに若き人々よ! ぎりぎり生きていける経済力があるのならば、旅への情念は先延ばしにせず、今すぐ動くことをお勧めする。「もう少しお金が溜まってから」とか「将来、時間の余裕ができてから」なんて言っていては、実現は儚い。
経済的や時間に余裕ができたときには、熱情が翳っていることもある。
『書を捨てよ、町へ出よう』 by 寺山修司
『スマートフォンを捨てよ、旅へ出よう』 by わたし
いや、スマートフォンは捨てなくてもいいけどね。小さな画面から覗く世界もまた、今の時代、多くの示唆を与えてくれるが、五感がフル回転する360°のリアルな旅は、ライフの糧。人生の財産だ。
……話が逸れた。
✈︎明後日の深夜便で成田へ飛ぶ。「ターミナル2」の国際線から日本へ飛ぶのは初めてだ。とても楽しみ。
さて、今日はこれから、月に一度のミーティング。その後は、インドの人々に向けて「日本の食生活」を語るというミッション。ここ数日は、その資料作りにも専心していた。このごろは、インドの人々に日本を語る機会が増えているので、プレゼン資料の種類もどんどん増えている。プロジェクターさえあれば、いつでもどこでも、プレゼンができる。
非日本人に日本を伝えるために、自分が日本を学ぶことは、非常に有意義な勉強だ。茶懐石とは。精進料理とは……。
その背景にある物語に、仏教や禅、インドとの結びつきも見え隠れする。あまり熱くなりすぎないように、ほどほどに、今日も楽しみつつ、やろう。
プレゼンのあとは、日本料理や日本酒が待っている🍶 日本帰国前のウォームアップだ😁
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