そして、大量のギー(精製バター)に聖火が放たれる瞬間を、目の当たりにすることができるという。
それはきっと、すさまじい迫力なのであろう。
昨日の夕暮れは、ラマナ・マハルシのアシュラムで過ごした。
寺院の、石の床に座して、神像がヨーグルトや牛乳で「清められる」のを眺める。
水で漱がれ、布で拭われ、花々が飾られるのを眺める。
焚きしめられる香木、伽藍を覆い尽くす白煙の懐かしい香り。
いったい、いつ、どこで嗅いだ? 思い出せない。
やがて6時が近づくと、人々は、庭にでる。
集い集って、ひしめき合って地に座して、聖なる灯の点火を待つ。
あたりは、アルナーチャラ賛歌の歌声に満たされる。
孔雀が舞い飛ぶ。
猿が飛び回る。
十六夜の月が微笑む。
火が灯る。
時空が歪む。
※写真はアシュラムではありません(アシュラム内は撮影禁止)
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