2024年4月23日未明、バンガロール発ガルフ航空 (Gulf Air) のフライトで、バーレーンを経由しエジプトのカイロへ。そこからアスワンに飛んで始まった、わたしたちのエジプト旅。
本当に、濃密な時間だった。それは、心身魂ひっくるめての、時間旅行でもあった。
クルーズ旅などを経てカイロに戻り、5月3日の未明にバンガロールへ戻ってきた。
帰路はエティハド航空(Etihad Airways)で、アラブ首長国連邦の首都アブダビを経由してのフライト。訪れた国も、利用したフライトも、すべてが初めて尽くし。エティハド航空の機内食には、インド料理とエジプト料理の選択肢があったが、迷わずエジプト料理を選んだ。これがとてもおいしかった。
乗り継ぎで利用した、今年開港したばかりのアブダビ空港ターミナルAは、ピカピカの近未来的な空間。上空からの写真(4、5枚目)は、アブダビ空港へ着陸する間際に撮影したもの。街の様子は見えなかったが、ドバイと同様、高層ビルディングが林立しているようだ。
同じアラブ首長国連邦の都市として有名なドバイとは、わずか150kmほどしか離れていない。ドバイの方がよく知られているのは、ドバイの主要産業が観光やホスピタリティ業、不動産業などであるのに対し、アブダビが石油やガス、化学産業などであるせいかもしれない。
ちなみにアブダビの空港では、米国事前入国審査(プリ・クリアランス)が利用できる。これは、米国に到着する前に、ここで米国入国審査と税関検査をすませられるというもの。パンデミック以前、毎年ニューヨークへ帰っていたわたしたちは、この便利なサーヴィスを利用すべく、アブダビ経由での米国入りを検討したこともあった。しかし欧州経由のフライトを利用し、途中に欧州旅を挟む方が魅力的だったこともあり、結局一度も利用しないままだった。
ターミナル自体も広いが、ラウンジも非常に広く、シャワールームへの道のりも遠い。シャワールームも、これまで利用したことのある空港の中では最も快適な空間だった。
スナックや料理、ドリンク類も充実しているが、ここで飲み食いしていたのでは身体に悪い。炭酸水だけをいただいて、ラウンジをあとにした。
チェックインの際に、機材の変更で座席番号が変わったことを告げられていた。基本的にバンガロール発着便は、どの航空会社も地味な機材を使っているケースが多い。機材が更にダウングレードしていたらいやだなと思いつつ搭乗したところ……。なぜかファーストクラスにアップグレードされているではないか。
これはとてもうれしかった。次回のエジプト旅行は往復路、エティハド航空を利用しようと心に決める。しかし、フライト時間は、わずか3時間弱。この状況ならばいっそ8時間くらいのフライトにして、途中熟睡させてほしいと思う。
シャンパンで乾杯をし、遅めの夕食を味わい(これもまたおいしかった!)、少し眠ったら、バンガロールに到着した。空港を降り立った瞬間、バンガロールらしからぬ、湿気を帯びた蒸し暑い空気を感じたと同時に、雨に濡れた土の匂いがした。ずっと雨が降らず、暑く乾いた日々が続いてきたバンガロール。ちょうどこの日、久しぶりの雨が降っていた。
エジプトにいるときから、バンガロールの降雨を願っていたので、「おかえり」と歓迎されているような気がして、とてもうれしかった。
🇦🇪
本日は5月10日。エジプト旅行を終えて1週間が経ち、ようやく紀行を書き上げられた。書き残しておきたいテーマについては、時間の合間を縫って綴ろうと思う。
5年ぶりの(日本以外の)海外旅行先、エジプト。初めての体験ばかりで、本当に充実していた。20代、30代のころとは異なる類の好奇心を伴う「旅情」が、今回の旅で大いに刺激された。今後の自分の在り方についても再考させられた旅となった。
「42回」に亘るエジプト旅記録を読んでくださった方々、ありがとうございます。🇪🇬
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