インドネシアから戻って以来、日々、雨が降ったり、強風が吹きつけたりと、不安定なバンガロールのモンスーン気候。翻って、毎朝、母から届くメッセージには「今日も暑い」「とても暑い」「連日暑い」「えーっというほど暑い」という言葉が続く。
わたしは1996年に日本を離れて以来、7月と8月の日本に帰ったことがない。いつだったか9月に一時帰国したときに「日本の夏って、こんなに暑かったっけ?」と驚いた記憶がある。だからもう、今はもう、昔よりも遥かに、暑くなっているのだろう。
翻ってバンガロール。日本が猛暑になるたび「インドはもっと暑いですよね」と、百万回くらい言われ続けている。その都度、「バンガロールは南インドとはいえ、デカン高原の標高900mをこえる場所にあるから涼しいんですよ」的なことを百万回くらい言い続けている。
従来、バンガロールは「ガーデンシティ」「エアコンシティ」と呼ばれてきた。インドで最も過ごしやすい都市だということもあり、英国統治時代にはカントンメント(駐屯地)が構築された。かつては高層ビルディングもなく、街が緑に覆われていたから、木陰は涼しく、冷房も必要なかった。
もっとも、街中の我が家(旧居)には、2007年の購入時から冷房がない。一時期、極めて暑い夏には取り付けようかとも思ったが、4月5月の夏は瞬く間に過ぎていく。天井の扇風機だけで十分なのだ。
郊外の新居には、冷房を設置しているが、これも大勢が集まるパーティのときなど以外は、ほとんど使わない。
ちなみに、冷房不要はあくまでも条件付き。この土地の気候に即した建築物の、低層階だからこその涼しさでもあり。風が通らず、日射を受ける場所にある高層ビルディングの部屋は、盛夏、冷房が必要だ。
✈︎
先ほどは、ダイニングエリアのロフト(アルプスの少女ハイジの屋根裏部屋をイメージして構築)の小さなマットレスで、猫らと昼寝をした。いや昼寝というよりは、朝の二度寝か。
猫らも寒いとみえて、わたしにぴったりと寄り添って丸くなって寝る。かわいすぎる。もう、何もいらない。究極の至福。と思えるくらいに幸せなひととき。動きたくなかったが、お腹が空いてきたので、ランチを取るべくやむなく起き上がった。彼らはまだ寝ている。
さて、引き続きバリ島の海辺で友人らと過ごしていた夫が、あと1時間ほどで帰ってくる。束の間の静寂が破られるのも時間の問題だ。マキシマムに存在感をアピールする男、略してマキシマム男。空間に歪みを与えられ、マルハン家の日常が帰ってくる(詳細割愛)。
さてと。今夜は、温かい味噌仕立ての鍋でも作ろうかな。
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