Soul Festivalのプログラム。結局は「おばあちゃんの知恵」的なことだったり、民間療法だったり、東洋医学の教えだったり、アーユルヴェーダ的伝承医学のようなものの「ありがたみ」を、再認識させられるような、内容だった。
それらが、「科学的に検証された」「実証例がある」という点において、世間的評価が高まる。道理ではある。
59年間、生きてきた中で学んだことを、わたしも何かしら、話すことができると思った。わたしは専門家でもなければ、著名人でもないが、自分や周囲の人々の経験を通して学んだことは、無数にある。不遜ながらも。かれこれ1年間、実施していないが、『インドでの食生活と健康管理』のセミナーは、関心のある人に向けては、再開したいと思う。
The Power of Eightの著者であるLynne McTaggartのトークとグループでの実践は、興味深かった。8人が集まり、輪になって手を繋ぎ、10分間。不具合のある一人のために7人が祈り(与える)、1人が癒される(受け取る)。これは、自分の周囲の人に声をかけて、今後、実践したいと思えるメソッドだった。
いずれにせよ、原始回帰。裸足で過ごすことが、本当に心地よい。
🐾
2000年3月14日、わたしの父は小細胞肺がんの第4期(末期)を告知された。知らせを受けた翌日、わたしはニューヨークの紀伊國屋書店へ赴き、手に入る限りの、がんに関する書物を購入。1週間ほど集中的に勉強し、その後、レポートをまとめた。それは、自分の心身の健康を見つめる契機となった出来事でもあった。ホームページ上にそのレポートが残っている。24年前のものだが、今でも通用する点が少なくない。
父は当時、62歳だった。抗がん剤治療と、個人的に模索した免疫療法が功を奏して、回復を見せた。2001年7月には、インドまで、わたしの結婚式にもきてくれた。しかしながら、その後、入退院を繰り返し、2004年5月、66歳で他界した。若かった。
今回、がんの治療に関するセッションなどもあったがゆえ、ここにシェアする。
Barosでの静かな2泊とは異なり、Soneva Fushiでは、ワイルドに自然に触れ合いつつもラグジュリアス、友人らとのパーティ・ナイトも賑やかに、起伏に富んだ5泊6日のモルディヴ滞在だった。
おしゃれをするのも楽しいが、そもそも体育会系のわたしは、Tシャツに短パン、もしくはジーンズやジャージが「ソウル・ファッション」(坂田の造語)につき。裸足で島内をうろうろし、海に入っても、雨に降られても、平気な服装でいることが、とても気分がよかった。
惜しむらくは、どうにもわたしの三半規管が弱すぎること。どんなに気を紛らわそうとしても、曇天の船に揺られると、たちまち頭痛と眩暈がする。帰路、島から船で水上飛行機の発着地点まで、そこから水上飛行機にてマレ空港まで、そしてマレからバンガロールまで……と乗り継ぐ。
海にポツンと足場が浮かぶだけの「水上飛行機の空港」では、立っているだけでも辛かった。今、思い出すだけでも眩暈がしてくる。これさえなければ、シュノーケリングほか、もっと多くのアトラクションが楽しめたのにと残念だが、贅沢は言うまい。
久しぶりのビーチリゾート……。いい旅だった。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。