京友禅サリー展示会を間近に控え、土曜日はまたしてもサリー姿でパーティへ赴いた。友人Anjum夫妻の結婚30周年パーティがConrad Hotelで盛大に開催されたのだ。
会場には、「映える」スポットがいくつもあり、みな記念撮影に余念がない。
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このところ、インドのパーティについて、その流れを記す機会がなかったので、久々に綴っておく。
インドにおけるパーティは、結婚式にせよ、ご自宅に招待されるものにせよ、日本のように「時間ぴったり」に開始することはない。指定された時間から遅れて、人々は三々五々集う。ドリンクやスナックを楽しみつつ会話を楽しむ「カクテルの時間」が続く。その段階で、すでに満腹になることもある。
その後、音楽やダンスのエンターテインメントを挟み、早くても10時過ぎに、夕食(ブッフェ形式)が始まる。11時、あるいは日をまたいでディナー……というケースも少なくない。
この日の夜は、顔馴染みの親しい友人たちだけでなく、5年ぶり、10年ぶりに再会する友人たちや、大人に成長したかつての子どもたちとも出会い、歳月の流れを実感させられた。
Sufiミュージックを楽しんだ後、Anjumがコーディネートした料理の数々を楽しむ。彼女の一族 (Prestige Group) はムスリムなので、ビーフやマトン、チキン、シーフードと、豚肉以外のノンヴェジタリアン料理が豊かに並んで、食欲をそそる。このところ、我が夫がヴェジタリアン傾向にあるので、我が家で肉料理を作る機会が激減した。
ゆえに、わたしは、久しぶりにノンヴェジ三昧の食事を堪能したのだった。インドの食の多様性の片鱗を紹介したく、豊かなノンヴェジ料理の写真も残しておく。
ちなみに、チーズやクラッカー、巻き寿司類は「前菜枠」である。加えて、給仕がさまざまなスナックを携えて巡回する。これだけで十分にお腹いっぱいになるということは、想像していただけるだろう。
2001年7月。我々の結婚式のために初めてインドを訪れ、日本からの家族も合流し、夫の実家で夕食を食べた時のことを思い出す。バルコニーにはタンドール(土釜)が持ち込まれてのケータリング。焼きたてのタンドーリチキンやシークカバブがおいしくて、我が日本家族は暑さも忘れてもりもり食べていた。
そのときに、義姉のスジャータから「美穂、これはまだ前菜で、ディナーはまだあとから出てくるから、食べ過ぎないでと、ご家族に伝えて」と耳打ちされたことを思い出す。あの結婚式のドタバタと言ったらなかった。
本当に、インドの何もわからずに、インド人と結婚したのだなあ。今更ながら、過去の自分の無謀さに苦笑する思いだ。
ところで、Anjumの作るビリヤニは最高だ。パンデミックの合間、友人らとの休日を記録した、かなり楽しい動画を作っているので、ここに残しておく。
🇮🇳🇯🇵ドキュメンタリー*Holiday in Golfshire! 久しぶりに集った盟友8人。親日派の彼女たちに聞く日本旅エピソード。本場マトン・ビリヤニ最高!
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