2月23日の天皇誕生日に先駆けて、昨夜は在ベンガルール日本国総領事館主催のレセプションが開催された。わたしは来賓として招待されたのだが、それとは別に、京友禅サリーも展示させていただいた。
京友禅サリーについては、いつもわたしが主催する催しで写真&動画撮影を依頼している写真家Nikhilの仕上がりが届いたあと、改めて投稿するときに記そうと思う。
この日、多くの方々に声をかけていただいた。京友禅サリーについて、だけではなく、わたし個人に対しても。初めての方。久しぶりの方。みんな笑顔。
ホームページを開設したのが2000年。インドに移住を機にブログを始めたのが2005年。そのころはまだ、発信者の数が少なかったので、インド情報を求めてわたしのサイトに辿り着く方が少なくなかった。
しかし、ソーシャルメディアが一般化し、誰もが気軽に発信できるようになってからは、わたしの情報は深海に沈んで沈んで、沈みがち。量より質。数より深さ。届く人に届いていればそれでいいのだと思いつつも、いったい誰が読んでいるのだろうという思いは、常に脳裏の片隅にある。
そんなこんなで、今年からは、投稿頻度を落とし、文章量も減らしてきた(これでもね😁)。
しかし、昨日、声をかけてくださった方、数名は、しっかりお読みだという。本職ライターの文章だということを理解して読んでくださっていると知り、うれしかった。パンデミックが明けて以降、ミューズ・クリエイションの毎週金曜日のオープンハウスもやめたことから、普段、日本の方々とお会いする機会はとても少ない。ゆえに、このような場でレスポンスをいただけるのは光栄だった。
なかでも、わたしがニューヨーク在住時に起業したMuse Publishing, Inc.が発行していた季刊フリーペーパー、『muse new york』を読んだことがあるという方がいらしたのは、本当にうれしかった。1999年の夏に創刊、米国同時多発テロが起こった2001年の秋号を最後に、わずか9号で終わったが、薄い冊子にたっぷりと良質の情報が詰め込まれた、手前味噌だが、いい雑誌だった。
その後、ワシントンD.C.に移住後は、『muse Washington, DC』を5号分発行した。
……手で触れられる印刷媒体が、愛おしく思い返される。
今日のところは、iPhoneで撮影した写真を掲載。
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