思い返せば昨年の終盤から、連綿と続いていた、短期戦、中期戦、そして長期戦の仕事。
いずれも大切なプロジェクトであったには違いないのだが、自分の中では一番思い入れがあり、「やればやるほど、深みが出る」、即ち終わりのラインを引きにくかった長期戦のプロジェクトを、先週の金曜日の朝、ようやく納品した。
また一つ、インドの今を学ぶ契機にもなった仕事であり、個人的にも非常に勉強になった。
かくなる次第で、祝杯だ。
この先しばらくは、久しく怠ってきた身の回りのこと、家の雑事、自分自身のプロジェクト、そしてミューズ・クリエイションの活動に、もっと身を入れていこうと思う。
夫とも、久しぶりにのんびりとした気分で過ごす日曜日。NORAはご近所パトロール、ROCKYは気ままにうたた寝、平和な午後だ。
……。
わかってます。スルーいたしません。
「肉球」
先日、U-KO隊員が日本からのお土産に買って来てくれたTシャツを、ようやく着用のお姿、である。決して「ミートボール」とは訳していない。訳していないが、「肉球」のニュアンスは、ほぼ、伝わっていないようである。が、似合っていれば、それでいい。
F夫妻と我が夫とは、「Tシャツつながり」でもある。
夫の味わい深いTシャツ歴は、長い。いつか、「夫とTシャツとわたし」というコーナーを設けたいくらいだ。
今日は、そんな夫のリクエストに応えて、鶏の丸焼きで遅いランチ。ジャガイモがホクホク、鶏肉はジューシー。素朴においしく、幸せだ。
一段落着いた途端、眠っていた旅情が目を覚ました。このごろは、もちろん仕事が気になっていたこともあるが、猫らの存在もあって、精神的にドメスティックになっていた。が、ここにきて、旅をしたい。
かつて2年ほど、バンガロールとの二都市生活をしていたムンバイは、わたしがインドで最も好きな都市なのだが、去年は一度も訪れないままだった。というわけで、まずはムンバイの空気を吸いに行こうか、とも思う。
国境を越える旅も、もちろんしたいが、5月初旬には毎年恒例のニューヨーク。あっというまに歳月は流れる。
ところでこれは、先週の夕飯のひとこま。フィリップスのエアフライアーを購入して以来、自宅で揚げ物は久しく無縁だったのだが、急に「こってりしたもの」が食べたくなり、がっつりとマナガツオの唐揚げである。
高カロリーものは、風味濃厚、やっぱり、旨い。
このごろは夕飯の準備中、猫らがキッチンに入って来る。特に魚や肉を料理していると、いい匂いに誘われて、やってくる。
「味見をさせてくれ」と言わんばかりに、2匹がちょこんと座って、つぶらな瞳で見上げてくる。かわいすぎて、構ってやらずにはいられない。
味付けをしていない鶏肉や魚などを加熱して、与えることもあるのだが、ROCKYは野菜もしっかり食べるので、ヘルシーである。
一方のNORAは、食べ物をくださいと乞うておきながら、それが少しでも気に入らないと、匂いを嗅いだだけで、口をつけることもなく、去る。どこまでも、「自分」を持っているお方だ。
料理の写真ついでに、これも先週のある夜の、鍋、である。先日、行きつけの店でポルトベーロ・マッシュルームが売られていたので、購入した。ニューヨークで暮らし始めたころ、スーパーマーケットで巨大なポルトベーロ・マッシュルームを初めて見たと気には、その大きさに驚いたものだ。しばしば料理に使っていたものである。
ちなみにバンガロール産のそれは、やや大きめのマッシュルームという感じで、さほど大きくはなく、味も比較的あっさりとしたものであった。しかも加熱したらキューンと縮んで、普通のホワイト・マッシュルームみたいになってしまった。
ちなみにネギとマッシュルームの下には、豚バラ肉や白菜がたっぷりと埋まっている。味噌仕立ての美味鍋であった。
こちらは金曜日のサロン・ド・ミューズ向けに焼いたパウンド・ケーキ。オーガニックのバターや小麦粉、砂糖、卵と、ヘルシー素材で焼いたケーキ。バターの風味が濃厚で、とてもおいしかった。
「味はバターで決まります」
とは、雪印バターのキャッチコピーだ。あの集団食中毒事件を知った時、「バターと言えば雪印だったのに……」と、たいへん残念に思ったことを思い出す。
幼少時からマーガリンが大嫌いだったわたしは(特に給食で出されるそれは、プラスチックみたいな味としか思えなかった)、一方でバターが好きだった。ゆえに、このコピーは昔から気に入っていて、今でも料理にバターを使うたび、心の中でつぶやいてしまう。
インドは、バターが豊かな国でよかった。
ミューズ・クリエイション、チーム紙の活動テーブルの一隅にて。
火星田マチ子(15歳)。
慈善団体で人気の「魚釣り遊び」の魚の進化系が続々と。
ミューズ・クリエイションは、自由なんです。
こちらは、チーム布のテーブルの一隅。そう、先週は、チーム布が主催する手工芸品ショッピングツアーに、わたしも久々に参加したのだった。
コマーシャルストリート界隈、超ローカルエリアを探索しつつのなかなかに濃いショッピング。写真だけでも、残しておこう。
凹凸著しく、トラップもあり。砂利道もあり。を、乗り越えて。
ランチは、ワダ、ペーパー・マサラドサ、そしてムサンビ(スイートライム)ジュース、最後にチャイで締めくくって満足。
それにしてもペーパードサ。奥行きがありすぎる。食べにくいがしかし、クリスピーでおいしい。過去に何度か紹介したが、ここはコマーシャルストリートの「1本北側の道 (Ibrahim Sahib Street)」にあるWoody'sだ。
コマーシャルストリートにも同じ店があるが、そちらよりも明るく清潔感があり、空いているのでお勧めである。チャイやサウスインディアンコーヒーもおいしい。スナック類も豊富なので、お買い物途中の休憩にも好適だ。
そして昨日。瞬間的にミューズ・クリエイションのメンバーだった友人女性の結婚パーティに参加するため、タージ・ウエストエンドへ。
このホテルは、移住前にバンガロールを訪問した時に初めて泊まったときから、とても好きになったホテルで、移住直後も数週間、家が決まるまでここに暮らしていた。バンガロールの中では個人的に一番好きなホテルである。
タージ・ウエストエンドは、バンガロールで最も古い高級ホテルで、120年以上前、イギリス統治時代に建てられたウエストエンドホテルが前身だ。当時の建物も一部、残されていて、現在はスパに改築されている。
自然の風情が生かされた緑豊かな裏庭がすてきで、ミューズ・クリエイションのメンバーと「サリーランチ」を実施した際、記念撮影が楽しかった。
ヴェトナム料理店のBLUE GINGERの更に奥を進んだところに裏庭があるので、ホテルに足を運ばれた方は、ぜひそちらを散策されることをお勧めする。
かつてのバンガロールは、こんな風に緑が豊かだったのだろうな……と、昔日の面影を夢想せずにはいられない、緑の小世界が広がっている。
そのすてきなホテルの中庭での結婚式。バンガロールで仕事をしていた彼女は、フランス人の彼とバンガロールで出会ったのだという。二人はまもなく、インドを離れてフランスに居を移すとのこと。
お料理も、とてもおいしく、すてきなガーデンパーティだった。
ミューズ・クリエイションのメンバーも数名出席。「僕は新郎新婦を知らないんだけど」と言いながらも、クリケットの試合をしっかり「録画」して、マイハニーも出席。
最後尾にいたインド人男子がキャッチされました。
どうぞお幸せに!!