我が家の前に横たわるマサチューセッツ・アベニュー、通称大使館通り。カテドラルを起点に坂を下る、各国大使館の続くあたり。
インド旅行に向けて、観光ビザを取りに行った。かわいい2頭の象がお出迎え。大使館通りを夫と初めて散歩したとき、この建物を見た夫は「なんてみすぼらしいんだ!」と憤慨した。隣の日本大使館も、味気ない建物だけど、それにしたって、地味だろうこの建物は!と。
しばらく歩いた後、豪華なパキスタン大使館の建物を見たときには、一層怒りが高まった。しかし、デュポンサークル近くでガンディー像を見つけ、別の、もう少しきれいなインド大使館を見つけて、最初に見たのは分室だとわかり、ようやく憤慨がおさまったものだった。
それにしても、いくら分室だからとはいえ、このご時世、常時、扉を開け放ち、セキュリティーチェックもなく、なんと大らかな、大使館ではあることだ。
インド。夫の生まれ育った国だ、というだけで、一度しか行ったことがないのに、深い深い、とても深い愛着。