2005年のスケジュールノートの、
めくればそこが最後の52週目であることに気づいて驚く。
ワシントンDC、ニューヨーク、フィラデルフィア、ムンバイ、バンガロア、ロンドン、シカゴ、フィラデルフィア、ニューヨーク……やがて米国大陸横断ドライヴ無数の土地に足跡を残し……束の間カリフォルニアライフ、トウキョウ、フクオカ、ムンバイ、デリー、バンガロア、シンガポール……。そしてついにはインド移住。
こんなにも、年の瀬気分のない年末を迎えるのは初めてのことだ。
こんなにも、正体不明の気分で年末を迎えるのは初めてのことだ。
この町にもクリスマスツリーのイルミネーションが施され、
路傍の物売りはサンタクロースの紅白帽を露店に広げ、
クリスマスの断片は鏤められてはいるけれど。
彩り多彩、種々雑多、諸々の情報が、常時視界に飛び込んで来て、
クリスマスのそれらは風景に溶け込み突出しない。
米国から転送されて来た郵便物の束からこぼれ落ちる "Greenbrier" の文字。
ヴァージニアのリゾートからの、クリスマスの招待状。
少しも冷たくない風に吹かれて、
去年のクリスマスは、遥か遠く。
去年のクリスマスを過ごした、あまりにもアメリカ的なリゾート、GREENBRIER (グリーンブライア)。此の地から彼の地を思えば、すべてが異次元。(米国生活約十年間で増やした体重は今年に入って減らしたので、このときの写真はおデブ・ピーク。などと言い訳がましく書くもむなし。なぜかサリー三昧のクリスマスだった。)