マイソール観光のハイライトといえば、マイソールパレス(マハラジャパレス)の見学である。このパレスの概要もまた、前回の記録に記しているので、説明は割愛する。
無闇やたらと豪華絢爛なパレス内を、母も感嘆の声を上げながら、眺め歩く。欧州の意匠に加え、「ホイサラ」だとか「サラセン」といったインド建築のスパイスが加味され、渾然一体となった様式は、「マハラジャな俺、我が道、暴走のインテリア」といった態である。
1時間あまり、パレス内を見学したあとは、ちょっとだけお買い物。マイソールといえば、マイソールシルクで有名な土地。せっかく本場へ来たのだから、どんなものだか見てみたい。というわけで、クマールにお勧めの店を聞き、出かける。
これまで欲しいと思っていながらなかなか好みのデザインが見つからなかった、柔らかなクレープ地のサリー生地。白地に黒の模様が入った、シンプルで質のいいものを見つけた。
更には、白地に金糸の刺繍が施されたサリー生地も。どちらも、バンガロアの町中で求めるよりは、かなりリーズナブルである。パーティー用のゴージャスな布などもたっぷりあったけれど、今日はややカジュアル系のその2枚を購入した。夏らしい爽やかなサリーになるだろう。
最近では、週に一度はサリーを着ているので、インド人女性並みに、とまでは行かないまでも、じわじわと、そのサリー所持量を増やしていこう所存である。
サリーショップの近くにあるホテルで、なぜかチャイニーズなランチをすませたあと(結局マイソール名物のドサは食べ損ねたまま)、土産物店でマイソールのサンダルウッド(白檀)製品のコーナーへ。
小振りだけれど、品のいい顔をした仏陀像を一体、見つけることができたので、それを日本の実家用に買う。それから、サンダルウッドの石けんや、お香なども。
時計が午後2時をさしたころ、帰路についた。