母には1カ月の長期滞在。妹には1週間の短期滞在。いよいよ幕を閉じようとしている。明日の夜は出発で、荷造りなど旅の準備で外出を控えるつもりだから、今日が実質的には、旅の終わり。
先日、アルヴィンドと母と3人で出かけたパークホテルのイタリアンへ、今日は妹と3人で行く。
優雅な気分で最後のランチをすませたあとはショッピング。テキスタイルのブティック「ヤミニ」やショッピングモール「バンガロールセントラル」などを行く。
そうして夕方帰宅し、夜はバンガロアクラブのファッションショーへ。詳細は妹がレポートしているので、ちょっと長いけれど読んでいただければと思う。
●妹のインド滞在レポート(3) ショッピングの巻
ショッピングしました。今日は近所のショッピングモールや、リネン製品の店に連れて行ってもらいました。
ショッピングモールの「バンガロールセントラル」の店内に入ると「あぁ、懐かしい!」と、思わず福岡のデパートを思い出しました。福岡を離れてまだ数日だというのに、いかにインドが色濃い国かがわかります。気分はもう1ヶ月滞在状態!
デパートの1階といえば、この国もやはり化粧品売り場。資生堂やDiorなどを横目に、インドの化粧品コーナーへ行きました。(注:姉おすすめのLakmeというインドブランドの化粧品。でも姉はマニキュアしか買ったことがない)
言葉巧みな店員さんにより、当初買う予定だったマニキュアが口紅へ、アイブロウ、ボディローション、シャンプー、フェイシャルソープ…あっという間にいい鴨です。買うことになっていました。
やられたり。
2年位は化粧品やソープを買わなくてもいいかも!な感じです。やはり「安い」ということが、購買意欲を高めます。次は行ってみたかったスーパー。この建物の5階がスーパーマーケットになっているのです。
インドではどういうものが流行っているのか、どんな食料品が並んでいるのか、興味深々! 実際のところは、紅茶やスパイスの量り売りコーナーがあるという位で、ほぼ日本と同じような雰囲気でした。ただ、安いです。一部、日本の100円ショップ的なものもありますが、物の安さは比べものになりません。
ちなみに、量り売りのストロベリーティが200グラムで200円程。マリアー●ュの紅茶などと比較すると、比較にならない(笑)
味や香りはまだ試していなので、不明です。どきどき。
私の大好きなリンツのチョコレートも発見。驚いたことは、裏面を見ると、日本の六甲バター製造と書いてあるではないですか。日本で買うのと同じだ・・・と、ちょっとがっかり&やるな、日本!というか、なんで??
そして、次はリネン関連のショップへ。姉が、ドライバーに「その左側で停めて」というので、な〜んでこんなところで降りるのかしら?
と思いながら降りたら、なんとそこにぽつんとショップがあるではないですか。(注:Yaminiというテキスタイルショップ)
とても旅行者には見つけられないような雰囲気です。その道路(というかインド全般の道路)は、歩道が常に工事中というか、永遠に進まない工事中状態なので、まさかこのブロックやタイルや赤土やごみが散乱しているところにこじゃれた店があるとは!と驚愕です。
一歩店内に入ると、これまたびっくり! 素敵な布製品がたっぷり。クッションカバーやベッドカバー、ランチョンマット、テーブルセンター、ナフキン・・・見ていると楽しくて嬉しくて、思わずごっそり買い物をしました。日本円で1万6千円ほど!相当な量です。そして、重っ!!
行商が出来そうです。
日本で、ちょっとお洒落なクッションカバーを買おうとすると、1枚が4,5千円以上はするでしょう、それがもう「奥さん、ちょっとちょっと!」と、誰かに話しかけたい位のお値段で、調子に乗ってしまいました。
次の店は、完全にインドの世界ではない、本格的なインテリアショップでした。(注:Home Stop。姉が当店第一号のお客様になった店)
白を基調とした天井の高い高い建物で、たぶん2階建て。1階には、キッチン用品やキャンドル、お香や食器類など。2階には、主に布製品のベッド関連、またまたクッション関連の製品が。ここの品物は素晴らしかった。ごっそり買いたかったけれど、あまり時間がなく、すぐに立ち去った為、逆によかったと思います。
まだ時間があったら、大変なことに?なっていたかもしれません。フフッ
そんな感じで、とにかく安いというところがポイント。でも、よく見ると日本にある100円ショップの商品も、とても美しく並んでいたりします。デパートには、サリー姿の女性は少なく、カジュアルなジーンズや、Tシャツ姿の人を多く見ます。また、富裕層の人だけが出入りしている様子。あまり日本と変わらない状況でした。
以上、勝手にバンガロールレポートショッピング編でした!
●妹のインド滞在レポート(4) バンガロールクラブ、ファッションショーの巻
なかなか会員になるのが難しいらしい「バンガロールクラブ」のファッションショーを見に行ってきました。どんなクラブなのかはよく存じませんが、日本で言うところのライオンズクラブやロータリークラブみたいなものかな?
夜8時ごろから出発し、会場には20分ほどで到着しました。入り口は、既にたくさんの人たちで溢れています。どの人もドライバーと共に車で来て、ドライバーはその間待機です。
入り口でアルヴィンドからチケットをもらい、会場に入りました。会場は野外、芝生の広い中庭に、テーブルと椅子がセッティングされており、ステージと両サイドのスクリーン、PA(音響)やカメラマン、料理のテントなどなど、設備は思ったよりも本格的でした。
来ている人たちと言うと、99%インド人。でも、その人たちは、日本人がイメージする、白いクルタ(パジャマみたいな服)を着て、ターバンを巻いている、と言うものとは遠くかけ離れており、びっくりするほど素敵なファッション、髪型、スタイル、そして雰囲気!でした。
そもそも、ターバンを巻いているインド人は、街中でもほぼいません。ちなみに今回の滞在中は1人しか見ませんでした。(注:ターバンを巻いているのはシク教徒でインド全人口の数パーセントに過ぎない)
会場で特に目を引くのは、若い女性です。きっと、インドの超富裕層のお嬢様なのでしょう、バービー人形もびっくり級の抜群のスタイル、インドではあり得ないような肩や背中、足を大胆に出した素敵なファッション、女性の私でも思わず目が釘付けです。顔も掘りが深く、かわいくて小さくて、ほれぼれします。
どうやら流行のファッションは日本人が履いたら「ちょっと変」と思われる位の、マイクロミニのスカート(本当に見えるんじゃないかってくらい)と、ひらひらきらきらのキャミソール、髪はストレートで、肩下位のロング、ピンヒールのきらきらサンダル、ビーズやスパンコールのきらきらの小さなバッグ、マイクロミニのスカート以外は、日本と同じようなファッションかもしれません。
そして、やたら携帯電話を使う、そんな感じでした。女の子同士、キャーキャー言うのはどの国も同じですね〜。
男性は、スラックスにシャツ、あまり目立つような格好の人はいませんでした。が、一様に強いオーラを放つ人たちで、圧倒されました。憶測ですが、海外生活が長かった人、海外出張によく行く人、グローバルな生き方をしている人が多いように思いました。
それでもインドに戻ればこうやって、同郷の人たちと自分達の文化を楽しんでいる、いいことだなと感じました。
サルワールカミーズ(簡易的なインドの服)を着て、おでこを出し、インド風にロングの髪を三つあみにして、白いグラジオラスを髪に挿した日本人(私)は、きっと「変なにほんじ〜ん!」とインドの皆さんの目に映ったことと思います。完全なおのぼりさん状態です。トホホッ
肝心なファッションショーはというと、今日行ったバンガロールセントラルが提供・協賛という感じでしたので、普通にファッショナブル。でも、ちょっとだけ笑ってしまいました。日本でも最近多いと思いますが、母親のヤング世代に流行ったようなファッションだから!
大きなサングラス、太いバシッとしたヘアバンド、頭の頭頂部を膨らませてあごのラインまでの髪、おおきなベルト、思わず「ね、お母さんの時代じゃないこれって?」と話しかけました。
男性のファッションは、普通にジーンズにTシャツ、これといった特徴は見出せませんでした。気になったのは、シャツをジーンズに入れるのか入れないのか、どっちにするんだよ!といいたくなるような中途半端に「びろーん」とはみ出ていました。
ファッションよりも、面白かったのは、インドのボリウッドダンス! これには笑った。笑ったと言うと失礼かもしれないが、姉が昔、実家のキッチンの壁面にあった大きな鏡の前で踊っていた踊りにあまりにも似ていたもので(笑)私は一人大爆笑でした。
そして、その踊りに合わせて、姉が座ったまま踊る踊る!! もぉ、おかしいったらありゃしない。あぁ〜この人は来るべくしてここに来たのだと確信した瞬間でした。プププッ
亡き父も、よく歌いながら踊っていたけれど、それも一部、よく似ていて、これまた思い出して爆笑。親子なんだな、しっかりDNAつながってるな〜と感じました。
それにしてもダンサーは踊りがいまいちで、全員の呼吸の合わないこと山の如し! 日本人が見たら、「おふざけはいい加減にして、ちゃんとやろーぜー!」と言いそうな程。とにかく、面白くて楽しい時間でした。
料理は南インドのドサ(マサラ味)やフライドポテト、サンドイッチ、魚料理、肉料理を注文。ぶどうのジュースは巨峰を絞ったような味で抜群のお味でした。インドワインがおいしいはず!話がそれますが、ぶどうはとてもおいしいです。
ファッションショーの後は、ステージにDJ(DJのテーブルやマイクと共に)が登場し、屋外ディスコ(ちょっと古い?)となりました。
みな、思い思いに体を揺らし、盛り上がり、楽しそうでした。ちなみに姉とアルヴィンドも踊る踊る。私は脱力、母はぼんやり踊れることをうらやましそうに眺めていました。
音楽はインド系、ベースが効いていますが、リズムは単調で、メロディラインはインド的。どの曲もベースラインが同じようで、同じ曲に聞こえました。まだまだインドに浸っていない証拠かもしれません!
曲はまだまだ続いていましたが、私たちを気遣ってくれてか、早々に引き上げました。 楽しい時間(異空間)を過ごせて今日も感謝の一日です。
さて、次回は、(え、まだ続くのか!)インドの一般市民の生活をお届けしま〜す!