周知の通り、米国のブッシュ大統領がインドに来ている。アフガニスタンを「サプライズ」訪問したあとのインド入り。インド国内のメディアは彼の話題でもちきりだ。しかし、ろくにメディアの情報を追うでもなく、今日はまた、有閑マダムな一日である。
午前中は、毎週木曜日にLeela Palace で行われているOWC (Overseas Women's Club)の会合に、母を連れて行く。会合に参加する前に、ホテルのガーデンを散策。
さまざまな形の、深緑の葉に満たされた庭園。目に鮮やかな南国の花々に色を添えられて、その緑をよりいっそうくっきりと際立たせている。
美しく手入れのされた庭は、すでに夏らしい日差しが鋭く感じるものの、散策するのに心地のよい場所だ。とりわけ木陰は風も涼しく、緑の香りがほのかに漂い、外の世界とは別天地の清々しさである。
さて、ライブラリーバーでは、いつものように、世界各国からの奥様方が集い、語り合っている。あいにく母は英語が話せないので、わたしが通訳をするか、ただ座ってもらっているかしかないのだが、こういう場の雰囲気を体験してもらうのもいいだろうと、敢えて参加してもらう。
とはいえ、一足先に今日は引き上げ、Leelaのショッピングモールを散策し、ホテルに戻ってCitrusというダイニングへ。ここのテラスで、今日はランチブッフェを楽しむのだ。
インド料理とコンチネンタル料理が味わえるここのランチブッフェはなかなかに美味で、以前、滞在したときにも何度か足を運んだ。サーモンの巻き寿司があるところが泣かせる。
本日、気に入ったのは、イタリアンな前菜各種、サラダ、タラのスモークなど。普段はあまり食べないスイーツも、今日ばかりは味わおうと思う。さらりとしたカスタードクリームをかけて食べる温かなハンガリー風ブレッドプディングが最高においしかった。
母も「こういうのは初めて!」と喜んで食べている。「あゆみ(妹)にも食べさせたいね。あゆみが来たら、また連れて来てね」と、張り切っている。実は妹も、今月下旬に来ることになったのだ。
ブレッドプディングと並んで、カスタードプディングも美味。母はチョコレートムースにも心酔していた。インドに来たらモハンのヘルシー料理で2キロは痩せて帰りたいと言っていたけれど、こういうランチは例外となるであろう。
夜は、明日からしばらくニューヨークに戻るエミとショーンが遊びに来た。例のインドワインメーカー、Sulaのスパークリングワインを冷やしていたので、まずはそれを開けて乾杯。
Sulaのスパークリングワインを試すのは初めてのことで、楽しみにしていたのだが、ほどよくドライで爽やか風味の、それなりにおいしいワインだった。
ショーンは日本に1年ほど滞在していたこともあり、日本語も少しできるので、母とも会話が成り立っている。アルヴィンドにも、ちーとは日本語を勉強してほしいものである。が、ヒンディー語で挫折しまくっているわたしは、人にとやかく言えないのである。
ちなみに、母とわたしが着用しているシャツは、本日、Anohkiで購入したもの。例のKenzoもどき、寝間着もどきのシャツを購入した店である。ここのプリントのパターンは、たとえ「寝間着?」と言われても、わたしの琴線に触れるものが多いのだ。しかも安いし。ふふふ。
食後は、サリーの着付け教室を開催。実は先日、例の「卸屋サリー店」へエミさんを連れて行き、彼女は「初サリー」を購入していたのだ。ペチコートもブラウスも出来上がっていたので、師匠が着方を伝授しようというわけだ。
悩んだ末に選んだだけあり、彼女によく似合う素敵な色のサリー。師匠は指導に力を入れていたため、かなり「着崩れて」はいるが、エミさんはきちんと着こなせていて、とってもよく似合う。
「ニューヨークで着たら?」
と、ハロウィンの時期でもないのに、勧めてみたりして。次に会えるのは4月中旬か。そのころは、わたしたちの次なるステップも、見えているころだろうか。