●米国時代からそうだが、夫の出張中は、作業に集中しやすい。とくに夕方から寝る前にかけての時間が静寂に守られていて、長く感じられる。非常にいい。
●にも関わらず、今度は気分転換をしたくなる。夕べは、不意に「小豆(あずき)実験」をしたくなった。小豆かどうかもわからない、しかし小豆っぽい豆を買って来ていたのだが、それであんこを作ろうと思い立ったのだ。煮込んでいる間、仕事をすればいい。
●8時半頃、作業開始。9時半。堅い豆。10時半。堅い豆。11時半。まだ堅い豆!! 煮ても煮ても、堅い!! なんなんだ、この強情な豆は! 12時、もう、眠たいんですけど! 12時半、ようやく少し、柔らかくなって来た。もう、火を止めて、寝る。続きは明日だ。(中断していいのか?!)
●翌朝8時半。作業再開。9時。砂糖を加えるにはまだ堅い。9時半。ようやく、もういいだろう。10時、砂糖を加えて煮詰める。10時半、ようやく完成! ちょっと豆の皮が厚いが、風味はなかなかいい。
●ランチ前のおやつに、夕べ蒸しておいたサツマイモとともに食べる。美味!
●無口に作業をしていると、発作的に台所に立ちたくなる。ここ2、3日で、チョコレートアイスクリームを作り、マンゴームースを作った。香港で買って来たフランス製のチョコレートパウダーを使って。食べずに、冷蔵庫に入れている。夫が帰って来たら、少しずつ、食べようと思う。ムースはクッキングクラスのとき、デザートに出そうと思う。
●夜、夫がムンバイから帰って来た。かなり成果のある出張だったらしい。投資したい先もいくつか見つかったようで、それぞれのバックグラウンドを語り始める。相変わらず数字だらけの話で、我が脳を掠めもせず。
●やはり、インド経済の中心地はムンバイらしい。わかってはいることだが、ムンバイ。引っ越すのはしかしなあ。
●夕方、チャイの配達少年の写真を撮りたくて、近所を再び散策した。目的の少年がいない。チャイを飲みながらしばらく張り込む。そんなところでチャイを飲む女性はいない。なぜかインドは、男ばかりが油を売っている。
●諦めかけたところに、ちょっと大きな少年が登場。彼に写真を撮らせてって頼んでいるのに、周囲の男衆がドワドワとカメラの前に集まって来て「俺を撮れ」と邪魔をする。
●撮りたいチャイ少年はシャイである。埋もれている彼を撮りたいのだ、ちょっとあなた方、どいてくださる? と頼めど、せめて「手だけでも」と写ろうとする人々。なぜ、そこまで写りたがる?
●一眼レフの立派なカメラを携えた若い女性たちが数人、ご近所を歩いていた。写真学校の生徒らしい。わたしも紛れて、写真を撮る。妙な感じだ。
●今日は香港から買って来ていた「茶そば」と、ハムショップの豚薄切り肉、卵、ネギ、海苔などで、「瓦そば風」を作った。大学時代に住んでいた山口県下関市(大学は豊浦郡)の近くにある「川棚温泉」の、名物なのだ。
●熱く焼いた「瓦」の上で、茶そばを焼いて、豚肉や卵などを載せて、食べるのだ。これがおいしくてね〜。懐かしく、食べた。結構、おいしかった。もちろん、瓦はないので、フライパンで焼いた。