いい日本旅であった。
などと、呑気に回想する暇もなく。2日の深夜にバンガロールに到着し、明日はぐっすり眠るぞ〜、と思いきや、物件巡りのアポイントメントが。
我が不在中に、「家(アパートメント)を買おう計画」がアルヴィンド及びヴァラダラジャン夫妻(スジャータとラグヴァンね)の間で盛り上がっていたようで、ハニーはすっかり「買う気」なのだ。投資目的にせよ、居住目的にせよ、時期は好機と思われるが、帰国の翌日に物件巡りはなかなかに辛い。
とはいえ、不動産価格急上昇中のバンガロールにあって、気に入った物件は瞬く間に消える。あるいは価格上昇の趨勢を止めることはできない。
すでに先週末、夫らが下見をして絞り込んだ物件を、昨日、そして今日、見て回ったのだった。
「これは!」
と思える素敵物件があった。どうなるかは、まだわからん。が、予想以上な素敵さである。「投資目的」ではなく、「居住目的」としたい感じ。どうしよう!
「僕はね、ミホがどういうところが好きか、よくわかってるんだよ。ここ、何もかも、ミホの好みでしょ?」
鋭い。鋭いぞハニー。しかし、他の人がすでに「買いかけている」物件らしい。従っては早急な購入が必要らしい。あまりにも、一両日中な判断である。どうなるかは、まだわからんぞ。
さて、上の写真は福岡発シンガポール行きシンガポール航空ビジネスクラス提供の和食である。最後の最後に、機内食でとどめである。おいしかった。
飛行機を降りて、荷物受け取りのベルトコンベアーでほけーっと待っていたら、日本食材が入っていると記された段ボール箱が、一つ、二つ、三つ、四つ……と流れ出てくる。日本人駐在員の方だろう。
あんなにたくさん……何が入っているんだろう……。なんだか気になる我であった。翻って、我がスーツケースの大半を占めているのは、亡き父のスーツ群。お洒落さんだった父は、仕立てのよい衣服を持っていて、他界後2年以上が経過したあとも、母は処分せずにとっておいたのだ。
それにしても、「死」とか「他界」とか「亡き」という言葉があまりに不似合いな父よ。未だ、わたしにとっては「長期不在」の心持ちである。
横幅は父が大きく上回るが、身長はアルヴィンドと父、ほとんど同じで、これまでもネクタイなどはもちろん、ワイシャツなども父のお下がりを喜んで着用していたハニー。スーツはサイズが大き過ぎるから無理だと思っていたが、インドにはテイラーが多い。彼らに「小さく」してもらえばいいのだと気づき、今回、大量に持ち帰ることにしたのだ。
おかげで、空港チェックイン時、追加料金まで支払う羽目となってしまった。致し方ない。
夫には、別段の土産はなく、このスーツ&パンツ数本がすべてであるが、満足してくれた様子であった。近々、よきテイラーを探さねばならない。
さて、落ち着く間もなく、今月はデスクワークが詰まっている。クッキングクラスも今月一杯はおやすみになりそうだ。
関係者の皆様、改めてメールにてご連絡します。でも、クリスマスパーティーはやります。
そんなわけで、ここしばらくは仕事優先の日々となりそうだが、なにしろ「家事不要」。「忙しい」などと贅沢は言っていられない。当ブログも折を見て、更新を続けます。
※ところで、わたしが帰国した12月2日。福岡地方の天候は荒れ模様。みぞれまじりの雨が降っていた。妹情報によれば、この日から著しく冷え込み、本日、湯布院の由布岳は「初冠雪」だったとのこと。誠によきタイミングで、帰国し、湯布院旅をしたものである。それもこれも、我々の幸福を切望している(に違いない)亡き父のお陰であろう。と、美しく締めくくる。