本日、新居へ出かける用事があり、午前中、夫とともに家を出る。諸々の打ち合わせを終え、ではランチに出かけようということに。夫曰く、オフィスに近いUlsoor湖のそばに、おいしいサンドイッチを出す店があるとの情報を読んだ、ついてはそこへ行きたい、とのこと。
でも住所は覚えていない、写真屋の隣だと書いてあったんだけど……とわずかな情報があるばかり。Ulsoor湖は結構大きい。一周して店を探す時間などないからね……と言ってる矢先、写真屋を発見! クルマを止めてもらう。
しかし、それらしい店は見当たらず。しかし夫は見つけ出したい様子。小さなナーサリーがあった。その中に入っていく。彼の食に対する情熱と探究心は、普段はスローな彼の足取りを、たいへん軽やかにする。
「そんなところに、レストランなんてあるわけないじゃない!」
と背後から叫ぶわたしを振り返りもせず、ずんずんと行く。そうしたら、建物の裏側の奥まったところに、店があった。こりゃびっくり。
鉢植えの店と、サリーや小物の店と、カフェとが一体化した中途半端な店構えだが、雰囲気は悪くない。カフェそのものは"Secret garden"と言うらしい。確かに、百歩譲って良心的に解釈すれば、秘密の花園的風情ではある。
ラムバーガー(ラム肉のハンバーガー)と、チキンのパニーニサンドを注文する。
どちらも、なかなかに美味であった。
もうすでに、お気づきの方もあろうが、わたしは食のストライクゾーンが広い。そもそも、幸せに食事ができることに対して感謝しているので、少々まずくても、よほどの場合を除いては、不平をあまり言いたくないのも事実だ。
そう書くと、この店の料理がまずかったのかと詮索されそうだが、インドにしては上出来である。……なんだか墓穴を掘っているようである。
それはそうと、タイトルの「多福の日々」とこのカフェとは、関係がない。そんなわけで、多福な話を。
実は昨日、デスクワークでヘロヘロになっていたところに、知り合いの日本人マダムのMさんからうれしいものをいただいた。
このブログで、「おたふくソース」のことを記していたことを、ご記憶の方もいらっしゃるだろう。結局デリーで購入できぬままだったのだが、その旨を読んでくれていたMさんが、「おたふくソースが2つあるから」と、わざわざ我が家まで1つ届けてくださったのだ。うれしい限りである。
そして今朝。別の日本人マダムのMさんから、「赤福」があるのだけれど、ミホさん、召し上がりませんか? とのうれしい電話があった。彼女もやはり、我が家まで持って来てくださると言う。申し訳ないけれど、非常にうれしい。
「ミステリーハンター」な、そして「バンガロールキャンディーズ」なK子さんと会う予定があるというので、では3人でお茶をしましょう、ということになり、午後はすてき気分転換である。
Mさんは赤福を、そしてK子さんは、日本からいらしている「ご主人の上司のお土産」であるところのカステラを持参してくれた。カステラと言えば我が夫の大好物でもある。しかも、そのカステラは「福砂屋」ものであった。
そんなわけで、勘のいいあなた、お気づきですね。
「お多福」「赤福」「福砂屋」と、福が三連発、加えて福岡出身のわたしと四連発で、なんとも多福なわけである。
みなさまのお心遣いに感謝しつつ、昼間にカステラ1切れ、赤福3つ、そして先ほど夕食のあとにも、マイハニーと二人でカステラを1つずつ味わったのであった。食べすぎというものである。
日本菓子三昧の、贅沢な一日であった。みなさん、ありがとう。