過去、何度も書いたが、当方では、情報提供に関するお問い合わせメールをお断りしている。その「お断りしている」文面をお読みになる機会なく、このブログを発見するやいなや、即生活情報を問い合わせて来られる方もあるようだ。
今後わかりやすいところに、注意書きを書こうとは思っているが、それはさておき。気づかないふりをするのも心苦しい。
食事のメニューの項に、なぜこんなことを書くかといえば、このところ、「食」に関する問い合わせが多いからだ。
バンガロール駐在を控え、どのような食材が手に入るのか、といったことをお知りになりたい方からのメールが続いた。
我が家は日本人駐在員家庭ではないので、当然、日本食材用の手当もなく、日本食材のストックもほとんどない。
醤油はバンガロールで手に入るが、酒やみりん、味噌、日本の米は、ここでは売っていない。
台所仕事の大半を、北インド出身の家政夫モハンに任せていることもあり、うっかりすると毎日インド家庭料理だ。
だから、日本人駐在員家庭の方々の参考には、あまりならないと思われる。
しかし、日本食材がなくても、これくらいのものなら食べられるのだ、ということを間接的に知ってもらえればと思い、当ブログに「マダム手料理」という項を設けた。
他にも、アーユルヴェーダやらインドのメディアやら、インド教育事情やらヴォランティア関係やら、なんやらかんやら、日々の出来事以外にも書きたいことは募るが、とりあえず、食事は基本だし、書くのも簡単だしで、折に触れて書いてみようと思う。
本日の夕食は「マダム指示」による「家政夫モハン作」の食卓だ。ちなみにカップ入りのトマトスープのみ、モハンレシピだ。
なんと言っても、今夜の目玉は魚のフライ。先日ラッセルマーケットで買った名も知らぬ(聞いたが忘れた)、マグロ風の魚のスライスを、軽く塩胡椒して、小麦粉をまぶして揚げるだけ。無論、小麦粉ではなく「米の粉をまぶして揚げる」とよりカリッと香ばしくておいしいのだ。
インドでは「米の粉」「豆の粉」は簡単に手に入る。安い。しかし、今日は米の粉を切らしていたので、小麦粉で揚げた。
魚をターメリックパウダーやコリアンダーパウダー、キュミンパウダーとヨーグルトでもってマリネしたあと、豆の粉をまぶして揚げる、というのも、インドっぽくておいしい。それはモハンのレシピである。
小振りインゲンはNamdarisのもの。ジャガイモやニンジンは、近所の八百屋。ジャガイモ&ニンジンのグリルは、米国時代からの簡単オーヴン料理。切って、塩胡椒して、オリーヴオイルをまぶして焼くだけだ。素材の旨味が出ておいしい。
ご飯は日本米。我が家では、完璧な日本料理を作るとき以外、ご飯茶碗を使わない。つまり、年に数えるほどしか登場しない。米国時代からこれだ。で、おかわりし放題でごはんもおかずもたいそう食べていたものだから、米国時代は盛大に太ったものだ。
思えば、ご飯茶碗の小ささに、いちいちおかわりに立つのが面倒で、育ち盛りの青少年の如く、シリアルボール(どんぶり級)なんかで食べてた時代もあったもの。間違ってるもの。
インドにしても、中央に料理を盛った器を並べて、各々好き勝手についで食べるから、うっかり食べ過ぎがちである。
ところでこの魚、臭みもなく、思ったほどパサパサしてもおらず、皮や骨のあたりもパリッと揚がって、なかなかにおいしかった。この次は米粉で揚げて、どれほどの違いがあるか食べ比べたいと思う。