ふふふ。
久しぶりに、「勇敢マダム」から「有閑マダム」に転じたランチタイムであった。
「秘蔵の一本をあけましょう」
と、友人に誘われ、7名の日本人マダムが料理を持ち寄って集合した。ご覧の通り、みんなお料理が上手! ちなみにわたくし、段ボールの山間に立つばかりで、キッチンに立つ余裕はなかったため、家政夫モハン作の野菜コロッケを持参。
ちなみにパン粉は、義母ウマが義姉スジャータに頼まれてシンガポールから買って来た日本製のパン粉を使用。スジャータは、わたしが何年か前にあげた日本のパン粉を気に入っていたらしい。こだわりの主婦である。
おいしい料理とスパークリングワイン……。ここ数週間は、汚く、荒れた環境ばかりに身を置いていたので、久しぶりに優雅な気分である。
今回、国際結婚組4人と日本人駐在員マダム3人という構成であったが、 (一部)国際結婚組のしゃべる量は、圧倒的に駐在員マダムよりも多いということに、毎度、あとで気づかされる。
もうちょっと、会話のバランスを考慮するべきだったか、と毎度、ちょっとだけ反省したりもするのだが、実現された試しがない。特にお酒が入ると、回転数が増す。
考えてみれば、ニューヨーク時代など、「好きでニューヨークに来て、自力で住んでいる」友人らに会うと、皆が我先にとしゃべり、本当にうるさかったものだ。よくしゃべる上に、早口で声がでかい。身振り手振りが激しい。自己主張が強い。
みんな、わたしみたいなのだ。
暑苦しいのだ。
「ちょっと待て、わたしにしゃべらせろ!」
な、バトルな会話が、なんだか懐かしいものである。
午後3時すぎ、後ろ髪を引かれる思いで退散し、新居偵察へと向かう。
2階のペンキ塗りは順調に進んでいる。汚れとり、下地塗り、そして高級ペイントでの2度塗りと、きちんと行程を経てくれているのもうれしい。
今週末に、2階は完成だ。
あとは、キッチン、1階のゲストルーム、そしてダイニングルームがすべて中途半端だが、ゲストルームを先にすませてもらい、ペイントに移る。
なんとか、31日には引っ越せる見通しだ。
今日はキッチンのガス管の配線工事も来てもらう。
インドではプロパンガスを使用するが、プロパンガスを室内に置くのはいやなので、メタル製のパイプを見えないところに通してもらい、壁に穴をあけて、ユーテリティールームにプロパンガスを置くことにしたのだ。
そんなこんなで、今日は3時間近くも現場で棟梁カニヤラールらと打ち合わせ(共通言語なし)をしつつ、埃まみれとなる。
仕事を終えた夫もやってきた。彼も家を一巡し、喜んでいる。さて、帰ろうとしたところ、ちょうどお隣、CEO宅の一家が玄関先にいた。
お隣も、まだまだ工事中だ。
「いよいよ、明日がお引っ越しなんですよね?」
と問えば、
「いやいや、もう2、3日前からここに住んでますよ」
とのこと。
この、工事中まっただ中で、すでに住んでいる?
なにゆえに、そんなに急ぐ?
さておき、なんだかよくわからんが、励まされる思いだ。