●仕事のことなど。
通勤地獄に身を任せている訳でも、残業続きの日々を送っている訳でも、育児に追われている訳でもないのだから、時間に余裕があると言えばあるのだが、それにしても毎日が、濃密である。
多分、一日のうちに会う人間の数、路傍で見かける人間の数、言葉を交わす人間の数が、過去のどの時代にも比して、圧倒的に多いのも一つの理由だろう。
なにしろ人口十億人超のインドだもの。
思えばあのワシントンDCでの日々。なんと麗しく無口で、内省的な日々であったことか。ここ1年余の日々を思えば、あのころはまるで静謐なりし日常。「空虚」とさえ思える。
去年の7月あたりに「そろそろ仕事を」と思い始め、しかし取り立てて営業はせずにいたのだが、少しずつ仕事が入り始めた。西日本新聞を除いては、すべてが営業なしで間断なく、何らかの依頼が来る。Museのホームページやこのブログを通して。
営業せずとも仕事が来るのは、日本のメディアにとってインドが「旬」になりつつあるからだろう。
やりかけたままで中途半端な「クッキングクラス」や「十億分の一のインド」。これらは「仕事」とは呼べないにしても、その他諸々の発想(妄想)によるビジネスプランや、本当にあれこれが、脳裏を過っては消えてゆく日々である。
今週、来週、再来週に亘って、4本の仕事を仕上げねばならない。出張などがないのが幸いだが、それなりにリサーチや熟考が必要な仕事ばかりだ。いずれも手間のかかる仕事だが、それは同時に、インドをより深く知ることにもなり、やりがいはある。
ということで、前向きにいきたいところだが、ちょっと休みたい気もする。
●OWCのことなど。
OWC (Overseas Women's Club) の日本人お世話係をしていたY子さんが、急遽バンガロールを離れたので、その役割を引き継ぐこととなった。
ヴォランティアの仕事は日本時代からいくつかやってきたが、報酬のある仕事よりも、何かと難しい。忙しくなると優先順位が低くなりがちである。詳細を書くと長くなるので割愛。
その対象にもよるが、「身の丈にあった仕事を誠意をもってやる」ということを心がけたいものである。
今回のOWCに関しては、日本人女性の入会の便宜を図ることが主な仕事で、大きく時間を割かれることはないとのことであるが、ともあれ、なるたけお役に立てるよう、少しずつがんばりたいと思う。
●家族のことなど。
不確かな情報筋によると、義理両親は今月いっぱい、いるらしい。来週はアルヴィンドが4泊5日でハイダラバード出張のため、その間は義姉スジャータ宅に泊まってくれるらしい。Lucky!
4泊5日。ものすご〜〜〜〜〜く久しぶりの「一人の時間」を楽しめそうで、うれしい!
と思いきや、愛妻家マイハニーが、
「ミホも一緒に、ハイダラバードに行こうよ! ビリヤニ食べよう! 真珠もあるしさ!」
と、誘惑する。
「仕事があるから、一人にさせて」
というわたしに、
「仕事はホテルでできるでしょ」
と、確かにその通りのことを言う。ううむ。一人で集中したいという気持ちと、ハイダラバードへ行きたいという気持ちの間で揺れる乙女心。どうしよう。
ところで、上の大きな写真と右の写真は、先日、スジャータが夕食を作ってくれた時の模様。
ウマが作っているのは、チャパティではなく、パランタと呼ばれるもの。
Atta(全粒小麦粉)と水を使うのはチャパティと同じだが、表面に油(ギーなど)を塗りつつパイのような感じで折り畳みながら伸ばし、焼く。
その間、男衆はバドミントンを楽しみ、ビールなどを飲んでいる。
平和である。
スジャータの料理は、とてもおいしかった。
ウマはあまり(かなり)料理が好きではないので、片付けは積極的だが、料理はしたがらない。
スジャータには、頻繁に来ていただき、義理両親の料理を作ってもらいたいものである。