時節柄、花火である。 そんなわけで、本日、我が誕生日であった。炸裂するがごとく生きよ。とまるでメッセージのように、激しいバースデーケーキである。 「わたし、何歳になるか知ってる?」 と尋ねると、 「35歳」 と迷わず答える夫。事実を受け入れたくない、せめて自分と同じ年齢にとどめておきたい、という心情が現れた即答ぶりである。 気力、体力、意欲、情熱、その他諸々を総合して判断するに、35歳どころか、3... Read more →
かろうじて、日本米はある。醤油は、銘柄さえ問わなければ、インドでも買える。味噌はない。母持参の日本食関係は、ほとんど食べ尽くされている。 「わたし、お味噌汁が恋しいなんて、まだ全然思わないの」 「お刺身とかお魚が食べたいとも思わないのよね〜」 帰国を前にして、なにかと未練がましそうな母。 インドの食材で、3カ月もの間、幸せに過ごせていただけたのは光栄だが、だからって、3カ月有効の航空券も切れるし、... Read more →
本日、南インドの伝統絵画のひとつであるタンジュール絵画 (Tanjore Painting) を教えている先生のお宅へ伺った。ここで絵の講習を受けている日本人マダムから、見学に来てはどうかとお誘いを受けていたのだ。母もわたしも絵には関心があったので、母の帰国前にと訪れたのだった。 先生は、例のバンガロール随一のアートスクール (KARNATAKA CHITRAKALA PARISHATH)の第一回... Read more →
雨上がりの、日曜の朝。 金曜の夜に出張から戻って来たばかりの夫はしかし、1泊を自宅で過ごしただけで、今度は香港へ。夕べのシンガポール航空便で旅立った。ちょうど今しがた、香港に到着したとのメールが届いたところだ。 外では、庭師一家が、庭の手入れをしてくれている。彼らとは月契約で、週に4回、来てもらうようにしている。問題はと言えば、彼らは地元カンナダ語しか話さないこと。メイドのプレシラちゃんが通訳をし... Read more →
月曜の朝だ。ここ数日は、太陽の日差しがたくましく、外は暑いくらいだ。しかしながら、青空が広がり、風も軽やかで心地よい。 いよいよ本日深夜の便で、シンガポール行きである。母の荷造りもほとんどすませた。 わたしも昼過ぎには仕事を終わらせ、近所への買い物に出かけ、荷造りにかからねばならない。尤も2泊3日。荷物もコンパクトだ。シンガポールのMEIDI-YAには、すでに日本米と味噌を注文しておいた。ホテルに... Read more →
●世界最悪なバンガロール国際空港から4時間あまり。世界最高レヴェルのシンガポール空港に到着。ターミナルを出れば、ホテルのドライヴァーがMIHO SAKATAのプレートを持って、ぽつんと立っている。インドの空港の、ドライヴァーの「群れ」から該当者を探し出すのとは、雲泥の差である。それにしても、街がきれい。同じ地球上の、同じ人間の仕業とは思えぬ。 ●スコールが打ち付ける朝の街を走り抜け、今回の滞在先、... Read more →
いよいよシンガポール最終日である。チェックアウトは午後5時。今日はプールで泳ぎ、ランチを終え、チェックアウトまでの数時間を、荷造りなどしつつ部屋で過ごしているところだ。 わたしは午後8時過ぎの便で、母は深夜1時の便で、各々の家がある場所へと赴く。 今回の旅行にあたっては、実は予定が一転二転していたのだった。そもそも、アルヴィンドの香港出張と時を同じくしていたので、わたしもシンガポールから香港へ赴き... Read more →