インドの首都ニューデリーの、夫の実家に来ています。夫の出張に伴い、いつものことながら、ついてきたのです。
日本の約9倍の国土を持つインド。年中暑い国だと思われそうですがさにあらず。北はヒマラヤ山麓の極寒地もあり、季節にめりはりのある地域も少なくありません。
北インドに位置するニューデリーもまた、暑さ寒さが極端な土地。12月から1月にかけては、濃霧と寒さに包まれます。
先週までは霧のためにフライトがしばしば遅れていたようですが、2月に入ったせいか、今日は霧もなく、フライトの遅れもなく、寒さもさほどではなく、安心しました。
今朝、荷造りの際に、ムンバイやバンガロールでは使うことのない冬の衣類を、クローゼットから引っ張り出し、スーツケースに詰め込む前に、しばらく外に干しました。
写真は、ストール類です。黒地のカシミアに、カラフルな刺繍が施されたカシミール地方のストールは、インドでよく見られる手工芸品のひとつです。
これは、インドに移住前の2003年、デリーにある国営の土産物店で購入しました。当時はまだ、あれこれと見比べる審美眼が備わっていませんでしたが、今でも気に入って使っており、なかなかにいい柄を見つけたと思っています。
こちらは、やはり移住前の2004年に購入したもの。シンプルな黒いコートなどにもよく合い、米国に住んでいたころも、友人らから好評でした。遠目に見ると刺繍とは思われず、どことなく「ヴェルサーチのスカーフ?」な雰囲気です。
これは義理の両親が数年前にプレゼントしてくれたもの。ストール全体にびっしりと刺繍がほどこされていて、重量感があります。
これらは、カジュアルなスカーフ類。左端のヒョウ柄は、ニューヨーク在住時にマンハッタンの土産物屋で購入した古いもの。「パシュミナ」として売られていましたが、単なるウールです。
単なるウールのせいか、洗濯機に放り込んで洗えるし、飛行機に乗るときなど適当に丸めて荷物に詰め込めるなど、雑に扱っても気にならず、実は重宝しています。
真ん中のKENZO風は、ムンバイで購入したもの。これもまたカシミール地方のものです。インドではほとんど身に付ける機会がないのですが、海外旅行の際に伴います。
右端の茜色は、パシュミナとシルクの混紡。パシュミナ100%に比べると安価ですが、光沢があり、色も鮮やかなものがさまざまにあり、やはり気軽に使えることから重宝しています。
これは、肌触りがよく、軽く、温かく、ふわふわで、包まれると幸せ〜な気持ちになるパシュミナ100%のストールです。色の選択肢は限られていますが、そんなことは気にならないほどの心地よさです。
このようなパシュミナは、天然素材のシャンプーでやさしく手洗いをして、陰干しをするのがいいのだとか。軽いので持ち運びにも便利。本当に重宝する一枚です。寒い場所に赴くときには、必ず携行しています。
なお、パシュミナについては、その定義の曖昧さも含め、かつて個人ブログの詳しく記しています。どうぞ下記↓をご覧ください。