プログラムはどんどんずれ込んで、6時から開始予定のショーが始まったのが6時45分。帰宅するのに1時間半はかかります。夕飯を気にしつつも、中途半端に立ち去るのも勿体なく、もうしばらく見て行くことにしました。
ちなみに最後のショーの開始時間は9時ですから、きっと10時ごろの開始となることでしょう。遅!
さて、次なるデザイナーはARSHI JAMAL。彼は北インド、ラクナウ(ウッタル・プラデーシュ州)の出身で、やはり数年前にデヴューしたばかりだとのこと。
まずは男性向けのコレクション。モデルが着用しているジャケットは、インド(主に北部)の民族衣裳であるシャルワニ(Shalwani)。身に付けているジュエリーも、伝統的なものです。
しかし、個人的には、どうにも「すてき!」とは言い難い雰囲気。ちなみにシャルワニは、結婚式やパーティなどで着用されます。
このスーツはちょっと……。一昔前の日本のアイドル(演歌歌手?)のようにも見えます。
★
さて、気を取り直して、女性の部へ。インドらしいデザインのコレクションの登場で、ついつい身を乗り出してしまいます。
どれもそれぞれにすてきです。ちょっと着てみたいかも! と思うものもあり……。しかし全体にデザインは「若者向け」です。
ゴージャスな刺繍が施されたレンガーチョーリーもすてきです。結婚式などにも着用されるものです。
このブラウスはまた、ミニマム! さすがにわたしには無理です。っていうか、誰も着ろとは言っていないですね。
最近は、ボリウッド女優たちが、セクシーなサリーを着用しているところをメディアでよく目にします。
一時は、ボリウッド映画からサリーを着た女性が減ったと、小さいながらも「社会問題」なっていましたし、確かに洋服を着た出演者が圧倒的に多くなったのは事実。
しかし、パーティなどで美しい女優たちが艶やかなサリーを着ている姿を見ると、うれしくなります。サリーはインドの女性に、本当によく似合う民族衣裳だと思うのです。
間近でサリーを眺めると、その布地がいかに精緻な刺繍などが施されているかということを、つぶさに感じることができます。
美しい刺繍のサリー。水を差すようでなんですが、実際に着用すると、このタイプは「痛い」です。肌に当たると、場合によってはかすり傷ができます。
そもそもサリーは、前からの姿よりもむしろ、後ろ姿が重要な気がします。
パルーと呼ばれるサリーのデザインの粋が凝縮された箇所が、肩から背中にかけて垂らされ、人の視線が集まるわけですから。
このサリーの後ろ姿は格別にすてきです。サリーの基本は、5メートルの一枚布ですが、これは最後に巻き付ける端の部分の幅が狭くなっていて、腰にすっきりフィットするデザインになっています。
これは、ちょっと着てみたい!
こちらはまた、マシュマロのような、キャンディーのような、なんともかわいいパステルカラー。インドでは比較的珍しい、ふんわりとした色合いです。
もっと写真を絞り込んで掲載しようと思ったのですが、難しい! きりがないのでこの辺にしておきましょう。
中央の男性が、ARSHI JAMAL氏です。たくさんのサリーを見せてくれて、感謝! 彼のコレクションほどに露出度が高いのは着こなせませんが、しかし、あれこれとヒントを得られました。
以前買ったサリーの、ブラウスだけを何枚か仕立て直そうと思っているところなので、これからもう少し、サリーの着こなし(着方)やブラウスのデザインについて、リサーチしてみようと思います。