先日ご紹介したNATURE BAZAAR。開催は明日までとのことなので、今日、再び足を運びました。やっぱり、あのブルーとホワイト系のバラナシシルクのサリーを買っておきたいと思ったのです。
上の写真は、同じ店で見つけた別のすてきなサリー。きりがありませんので、これは諦めました。
このほか、手織りの木綿布地を12メートルほど購入。1メートル250円程度ですから、リーズナブルです。肌触りのよい上質の木綿で、ナイトウエアを作ろうと思います。
1着3メートルあれば十分にできますから、4着分です。寝ている時間は長いですから、肌にやさしいものを身に付けておくにこしたことはありません。
シルク製のストールなど、上質だけれどリーズナブルな物をいくつか見つけたので、数カ月後に帰国する際のお土産として購入しておくことにしました。
帰国直前になって慌てて買いに走るのではなく、少しずつ買い置きをしておく方が賢明です。
このほか、葦で作られたテーブルマットなどを購入。無地のそれを購入しました。その表面が、日本の畳に似ていて、なんとなく懐かしい心持ちにさせられたのです。
コルカタ拠点のこの店。デザイナーの女性も店頭に立っていました。村の職人たちと共同で、伝統を生かした、しかしモダンな製品を作るべくビジネスを始めたのだとのこと。
自然の素材を用いた、エコフレンドリーな商品が並んでいます。日本の工芸品の影響も受けているとのこと。どうりで懐かしい感じがしたわけです。
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帰路、サフィナ・プラザというローカルなショッピングモールの前を通ったら、シルクサリーのセールが行われていたので、ちょっと立ち寄りました。
お隣タミルナドゥ州、チェンナイのサリー店。南インドではよく見られる、ヴィヴィッドな色合いに金糸が映えるサリーの数々が並んでいます。
まるで本棚から1冊2冊、取り出すように、好みの布を手に取る女性たち。このサリー店のコマーシャルの動画がありましたので、添付しておきます。
チェンナイは、インド五大都市の一つですが、伝統色が濃く、独自の文化や生活習慣が根付いている土地でもあります。サリーなどの民族衣裳を着用している女性の比率は、他都市に比べると多いようです。
ところで、インドのすてきなテキスタイルについて。
「欲しい!」と思いつつも、「着ないものをタンスの肥やしにするのはいかがなものか」との思いがあり、「これぞ」と思う物しか購入していませんでした。
しかし昨日、ふと思い当たったのです。「コレクターになればいいのだ」と。もっとも自分のためだけに、というのでは意味がありません。
たくさんの人に見てもらうために、いつか日本で「インドのテキスタイル展」のようなものを開きたいとも思ったのです。
すでにそのような展示会は見られるようですが、あくまでも「坂田マルハン美穂セレクション」としての。
もちろんわたしのコレクションはたいした数ではありませんが、義姉スジャータは先祖代々引き継いだ伝統的なサリーを含め、たくさん持っています。
実現の暁には、義姉のサリーも借り受けて、いつか日本で小さな展示会でもできればと思うのです。
更に言えば、義姉スジャータの夫ラグヴァンの母、ロティカは文化人類学、民俗学の博士であり、インドのテキスタイルに関する著書も数冊出版しています。
専門的な知識に関しては、彼女の著書から学ぶところも多いでしょう。難し過ぎる気もしますが。
そう考えると、なんだか楽しくなってきました。
インドの伝統的な手工芸品。質のよいものは手に入りにくくなる一方、値段はどんどん上がります。
かつて数千円で買えていた物が数万円。数万円だったものが数十万円と、ここ何年かのうちにも、驚くべき価格上昇率を見せています。
同じ意匠のものでも、売られている場所にとって値段も大幅に変わります。たとえば高級ブティックに置かれているものと、工芸品の展示会で直接職人から購入するのとでは、その価格は雲泥の差。
今のうちに少しずつ、高品質でお手頃なものを「趣味」として買い貯めておく。そうすれば、滅多に着ないからといって罪悪感を覚えることもありません。
我ながら、購入を肯定するための、たいそうな理由を思いついたものだと感心します。