66年前の今日、長崎に原爆が投下された。39年前の今日、わが夫が誕生した。
夫の誕生日よりもむしろ、今年は格別に、原爆記念日に寄せて思うところは尽きぬ。
が、個人的には夫の誕生日を祝うことが大切。外食と家での食事、どちらがよいかと尋ねたら、家の方がいいというので、今夜は静かに、自宅で誕生会をしたのだった。
と、夕餉の話題に触れる前に、またしても、訪れてしまったネイチャーバザール、DASTKAR。初日は大雨に見舞われた上、「到着していない業者が多数」だったこともあり、改めて訪れた次第。
休憩所には、COSTA COFFEEの出店も。その隣では、チリ(グリーンペッパー)の暖簾が。チリの天ぷらをスナックとして出していた。
思えばメキシコにも、こういう料理があって、とてもおいしかったのを思い出す。辛くない大振りのチリが主流なのだが、たまに強烈に辛いものに遭遇するのだ。あれはなんだったろう。
派手な柄物のパッチワークの布。その上に運針風カンタ刺繍が施されている。
そもそも、古いサリーなどをつぎはぎし、古いサリーから糸を取って、再利用するために重ね合わせたのが始まりだという。だからこその、カラフル。
これは昨年も購入した手織り木綿のブランド、MALKHAのもの。イタリアはフィレンツェ出身の女性が、職人たちをマネジメントしている。
彼女は3つのブランドを持っており、3種類の店を出していた。上のブロックプリントの木綿布は、蝶の柄がすてきで購入した。1メートルあたり185ルピー。350円ほど。
ジュエリー作りのデモンストレーションにて。さまざまな石のビーズと、カラフルな糸を組み合わせて、カジュアルなネックレスなどを作ってくれる。
最早、わが台所に不可欠の、マニプール産石鍋の数々。本当に重宝している。今日は、欲しかった大きめの鍋、それからドサなどを焼くための平たいフライパンを見つけたので購入。
この「ゴザ製品」も便利。テーブルのセンターランナーにしたり、テーブルマットにしたり。
去年、バナラシシルクを購入した店が、1日遅れで店を開いていた。今年は数が少なめだったが、それでも相変わらず、魅惑的なサリーがそこここに。
さて、お誕生日の夕飯。見た目、「わ!」っと思わせるものであれば、お手軽でもノープロブレム。というわけで、先日、肉屋のBAMBURIE'Sで買っておいたラムチョップの塊肉を解凍。
ラム肉は、1本1本が切られたものよりも、この束で買って焼いた方が、「ローストビーフ的」あるいは「プライムリブ的」あるいは「カツオのたたき的」に仕上がり、美味なのだ。
食べづらいけど。
これが、かなりいける。
いろんなものを時間差で同時に焼けるので、朝の弁当作りにも役立ちそうだ。
ところでこのラム肉。
肋の部分は食べやすいよう切れ目を入れたが、根元は切らないでそのまま。
大きく見えるが、あまり肉はついていない。
オリーヴオイルと塩こしょうで簡単マリネ、が基本だが、今日は、ガーリックをすりおろし、バルサミコ酢を加えた。
ビニル袋に入れて、肉になじませたあと、1、2時間放置。表面を強火でジューッと焼いて、あとは弱火&余熱で加熱するだけ。
石鍋の魅力は、じわじわと温度が伝わるところ。オーヴンで焼いたこともあるが、こちらの方がはるかに柔らかく、ジューシーに焼き上がった。
肉がほんのりピンク色になるくらいが、美味である。肉の向こうに見え隠れしているのは、トマトのグリル。ただ、トマトを焼くだけ。
それから毎度おなじみニンジンスープ。今日はカレー風味のスパイスを加えた。右はベビーコーンとインゲンを塩こしょうでソテー。石鍋で焼くと、炭火で焼いたような風味になるのが、うれしい。
バースデーケーキなどを買っても食べきれないので、朝のうちに、簡単なパウンドケーキを作っておいた。後ほど生クリームでデコレーションするために、小さなタルト型で焼く。
生クリームを塗ってキャンドルをたてれば、バースデーケーキである。
インド産ワイナリー、SULAのスパークリングワイン BRUTで乾杯。
100%インドの食材で作った料理に、近所の老舗パン屋で夫が買って来たパンを添え、シンプルにも幸せな夕餉である。
早速、本日購入のゴザマットも敷いている。テーブルクロスその他が「柄柄」すぎるのは、まあ、見逃していただきたい。
一応、ナイフとフォークを出してはいるが、この肉は「手づかみで食べる」のが味わい深い。
手がベトベトになり、グラスを持てなくなるのが玉に瑕だが、ワイルドに食べてこその旨味である。この調理法、肉の味を引き出すのにかなりいい。
夫もとても、喜んでくれた。
石鍋がなくても、フライパンでいけるはず。インド在住の方、お試しあれ。