家にいるだけでも、日々書きたいことが募って取捨選択がたいへんなのに。昨日は午後の数時間、外出しただけで、書き留めたいことが次々と出てくる、話題に事欠かないインドライフ。
バンガロール・インターナショナルセンターの新しいビルディングが完成したのは2019年。建築家の一人が知人ということもあり、噂には聞いていたが、訪れる機会ないままだった。ようやく昨日初めて、足を運んだ。
類は友を呼ぶ。というが、友だけでなく、あらゆる事象、好きな世界観は、次々に繋がる。
この広く多様性に富んだインド世界においても。いや、多様性に富んでいるからこそ、絞り込まれやすいともいえる。
さらには、ソーシャル・メディアのアルゴリズムをうまく活用できれば、多分、より為になる情報を取捨選択できる。
高い天井、シンプルな内装。
斜めに差し込む光。風が通り抜ける空間。窓越しに眺める緑……。
その建築物は、今年半ばには完成するだろう我々夫婦の新居のコンセプトとほとんど同じ。即ち、わたしにとっては、ものすごく落ち着く空間だ。
昨日は、館内の一室で、カーディ (KHADI)の衣類や布を販売する小さなバザールが開催されていた。カーディについては、昨日、マハトマ・ガンディ命日に言及した記事に、プレゼンテーションの資料を添付した。手紡ぎ手織りの布のことだ。
オーガニックコットン、天然染料、ダッカ・モスリン……。目にしたそれぞれについて、書きたいことが募る。動画も撮影してきたのでそちらも編集したい。しかし、今は来週のセミナーの準備が優先事項につき軽めにすませねば。
……カンナダ語のその書籍の表紙に福岡正信氏の姿を認めて、声をかけた。青年が持っている本がそれだ。実はわたしは、福岡正信氏のことを、インド移住直後に赴いたオーガニックのバザールで初めて知ったのだった。
インドの自然農法や環境問題活動家の間では、古くから知られている福岡正信氏。彼の理念を少しでも多くの人に広げるため、カンナダ語で伝える本を出版しているのだという。
愛媛県伊予市には、福岡正信氏の子孫が、その理念を引き継いでいらっしゃる様子。訪れてみたいとの思いを新たにする。
一通りを眺めた後、風の通るカフェでくつろぐひととき。木肌の手触りが心地よいテーブル。本当に心地よい。
★バザールは本日まで開催されている。インディラナガールの西、先日紹介した製菓学校併設のカフェ、LAVONNEのすぐ近くだ。また、バンガロール・インターナショナルセンターではさまざまなイヴェントが、オンライン、オフライン双方、実施されている。ぜひサイトをご覧ください。
●BANGALORE INTERNATIONAL CENTER