土曜日訪れた、「オーガニック&地産地消」の食材が集まったグルメ・ダイアリーの様子を動画でまとめた。写真や言葉では伝えきれないその場の息吹、生き生きと商品を説明する人たちの様子など、つぶさに伝わると思う。
特に、若者たちの一生懸命な姿には、明るい未来を感じずにはいられない。
かつて、同様のコンセプトのバザールは、「地球環境保護やサステナブルな暮らし」と真摯に向き合う「活動家」や「学者肌」の人たちが多かった。いい商品ながらも、供給が安定せず、マーケティングが手薄になっているところも多々あった。
しかし、今は違う。
次世代の若者らが、試行錯誤しながら「売る方法」を模索している。今や店舗がなくても、DUNZOを使えばすぐに配達できるから、「家内制」で収益を上げることも困難ではない。
「家族や親戚との関わりを大切」にし、「自身のコミュニティ(出自)の伝統を守る」という姿勢が一般的なインドにあって、両親とは異なる道を進む人もあれば、親と共にビジネスを始める人もいる。
1991年、市場開放以降に誕生した若い世代 (インドで「No Strings世代」と定義する人がいた。この件は後日触れたい)が、今、大人になり、この国のトレンドを目まぐるしく塗り替えている。
こういう場で、商品を試食してもらい、告知し、草の根でもファンを獲得すれば、ここは口コミの国。顧客が周囲の人々に宣伝してくれる。
ソーシャル・メディアをうまく活用すれば、こういう小さな場から、市場のトレンドを変えていくことも可能なのだ。先日のクラフトビール、BIRAと同様。本当においしいものを作っていれば、宣伝費をかけずに、広めることができる。ただし現在は、競合が急増中につき、切磋琢磨は必要だろう。
あくまでもインド都市部、コスモポリタン・シティ、バンガロールの趨勢として、ご覧いただければと思う。