☂️季節外れの長雨が続いた今年の後半。ここ数週間は晴れ間が多く、バンガロール@デカン高原らしい爽やかな天候が続いている。
After the Rain。思えば2020年半ばには完成する予定だった新居。この2年の歳月の、なんともはや。
ロックダウン。それに伴う資材供給の遅れなど、そもそもの遅延に輪をかけて遅れてきた作業の工程。諸々、うんざりした時期もあったが、今となって全てが歴史。
パンデミック世界の前と後では、「家」に対する考え方が大きく変わった。わたしだけでなく、世間も変わった。この時期、インドのインテリア市場の趨勢も大いに変革、店舗を巡って実感するのはもちろんのこと、インド版コンデナストの『AD (Architectural Digest)』*などを見るだけでも、ここ数年の変貌ぶりに驚かされる。
土曜日は、久しぶりに夫婦揃って進捗を見に行った。
今年中には完成予定だったこともあり、各所で手配していた家具が届き始める。しかし新居はまだ、搬入できる状態ではなく。
マネジメントオフィス曰く「ほぼ完成しているものの、まだ数カ月先まで引っ越し予定なし」というご近所さんのヴィラにて一時保管状態。
既述の通り、わたしはインテリア・コーディネーターに発注せず、すべて自分で手配している。関連業者は軽く10を超えており、そこそこマネジメント力が試される。家具だけでも6カ所に分散しているのだが、そのうちの4カ所がこの日搬入。加えて窓枠採寸のため、カーテン作りの業者にも来てもらう。
15年前、現居の内装工事をしたときの大変さを思うと、比べ物にならないほど楽なのだが、一方で、諸々の選択肢が増えすぎたことによる「迷い」も増えて、時間はかかる。
たとえば写真のソファー。ヴィンテージのローズウッド(紫檀)のソファーに合うファブリック(布)の選択肢が、途轍もなく多い。そんな中から、絞り込んだこの柄。別の店で購入した他のソファーとのバランス、クッションの具合などとも、写真を撮り、脳内でアレンジし、じわじわと、決めてきた。
途中で自分の好みがなんなのか、わからなくなるような状況にも陥ったが、今となっては、「わたしが好きと思うもので統一すればよい」という結論に至っている。
たまに、夫の意見も取り入れつつ。
ある夜、ネットで検索して発見した木工家具職人、PERMANENT OBJECTSの机やテーブル類も届けられた。
組み立ては家が完成してからなので、1枚だけ、仕上がりを見せてもらった。その麗しさに、夫婦揃って感嘆する。夫もたいへんお気に召した模様。以前も写真を上げたが、夫の机はより、年輪の風合いがすばらしい。
新居は来年2月ごろには完成するだろう。
それまでに、重い腰を上げて、現居の掃除をし、来年にはこの築15年の家の改修工事などもせねばならない。いつの日か、ミューズ・クリエイションのメンバーの子どもたちが、バンガロールへ留学やインターンに来るかも知れず、そのときのために、今の家も整えておかねば……。
まだまだ遠い先のこと……が、どんどん目の前に迫ってくる歳月。未来をイメージして心の準備をしておくことの大切さを、改めて思う。
時折、気持ちが沈んだり、あるいは何もかもが面倒になり、うぉーっと投げ出したくなったりするけれど(昨日がそうだった)、気を取り直しながら、未来の灯火を見つめながら、日々、心を更新しながら、生きよう。
さて、今夜は『教えて! みほ先輩!』のレコーディングにつき。ランチのあとは、準備にかかるとしよう。
*しつこく書くが、インド市場(ライフスタイル)のトレンドを知る上で、コンデナスト社の雑誌(全種類)を定期購読することは、極めて有効です。
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