◉ミューズ・クリエイション10周年……とはいえ、過去2年半の活動は静かなものだった。COVID-19との共生世界に移行し、インド世界が活発に動いている中、わたし個人も、ミューズ・クリエイションも、そろそろ新たな一歩を踏み出したいと考えていた。その端緒として、日曜日はインドに暮らし働く人たちの交流の場を設けた。
COVID-19パンデミックによって、我々夫婦もまた、ライフに対する考え方に大きな変化を与えられた。これまではスピリチャルな世界に関心のなかった夫が、内面世界を見つめるようになった。
わたしの新居構築プロジェクトも「屋内でいかに快適に過ごすか」をより重視しながら進めた。夫も自宅で働くようになったことから、夫婦の書斎は別々に設けた。さらには、この家を、夫婦二人のものだけではなく、人々が集まり、交流する場を意識しての構造にした。
子どものいないわたしたちが、この先、二人だけで暮らすよりは、折に触れて人々が訪れ、楽しいひとときを過ごしてくれた方がいい。インドと日本が交錯する場としても。
◉日曜日は、バックグラウンドも変化に富んだ、十数名が集った。ミューズ・クリエイションの歴史を共にシェアしてきたメンバーのしのさんは、奇しくも新居のご近所さん。ぎりぎり徒歩圏内からの参加だ。一方で、ミューズ・クリエイションと同じくインド歴10年になる柴田氏は、インターン女性とともに、デリーからの「日帰り」参加。
来月は、彼からの依頼で、ここでセミナーを実施することもあり、冗談混じりに「下見に来れば?」と言っていたのだが、本当に飛んできた。空港から近いロケーションの利便性の高さを、早くも実証してくれた。
当地で起業した人、現地企業で働く人、駐在で赴任した人……バックグラウンドもさまざまに、自己紹介のあとは、自由に語り合う。小人数ながらも、すでにビジネスでの具体的な進展があったりと、うれしい声も聞かれた。我が夫も、同業(ヴェンチャーキャピタル)の参加者と会話が弾んでいたようだ。
◉今回、個人的にとてもうれしかったのは、家族4人での参加者の、2人の子どもたちが「月光ライブラリ」で、何時間も、くつろぎながら本を読んでくれていたこと。天窓から光が降り注ぐベッド、座りやすいソファー、立って本を広げられる背の高いデスク、靴を脱いで寝転べるカーペット……。
我が家でも、わたしが一番気に入っている空間だ。そこが願い通りの場になっているのがうれしかった。
本来、このスペースは、テレビなどを設置するファミリールームとして設けられているのだが、わたしはテレビを置かずに一面を書棚とした。この書棚の構成は、敢えて、日本語と英語の本を混ぜつつ、テーマも多彩。わたしが幼児期に愛読していた絵本を含め、子どもが楽しめる本もたくさんおいているのだ。
旧居には、ミューズ・クリエイションの活動の道具である文房具や手工芸品作りの材料など、アートワークの材料が山ほど残されている。それらも少しずつ整理してこちらに運び込み、有効利用したいと考えている。
海外に暮らす子どもたちの可能性については、これまでも幾度となく書いてきた。子どもたちはあっというまに大きくなり、若者となり、社会を牽引する存在となる。そんな子どもたち、あるいは若者らがまた、多く集い、楽しく建設的な時間を共有できる場を、これからも育んでいければと思う。
◉今回、参加費1000ルピーを徴収し忘れた。参加者各位、直接、ニューアーク・ミッションへ寄付をお願いします。
……ということを敢えてここに書くのは、誰もが簡単に支援できることをお伝えしたいからでもあります。ミューズ・クリエイションが関わってきた慈善団体のひとつ、NEW ARK MISSION。わずかな額でも、誰かが生きる糧になります。自分の誕生日に、あるいは物事がうまくいったときに、喜びを誰かと分かち合いたい時に、どうぞ寄付なさってください。
💝オンラインで簡単に寄付できます。
https://newarkmission.org/donate-online/
💝New Ark Mission, Home of Hope/ 路傍で瀕死の人々を救済。尊厳ある生と死を
🌸ミューズ・クリエイションの活動情報ポータル
https://lit.link/en/musecreationindia
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