片隅の風景＠インド

久々ムンバイ！

飛行機を降りた途端、

包まれる熱気。

微妙に魚くさい空気。

ムンバイ！

天を刺す、

ビルディングが、

次々と。のびている。

南無妙法蓮華経

日本山妙法寺で、御祈り。

Om Creations

ダウン症の女性たちが作る、

とても上質のバッグ。

カラフルなそれらを大量に購入。

次回のチャリティ・ティーパーティで

代行販売いたします。

My Favorite Place

ロウアーパレルのGood Earth。

ずいぶん前から、お気に入りの場所。

訪れるたび、内装は変わっているけれど、

それぞれに、好きな空気。

ここで久しぶりに「肉！」なランチ。

テンダーロインのミディアムレア。

ソースもマスタードもなかなかに美味。

コーヒーもおいしくて、幸せ。

ニューヨークで食べ逃したビーフを、

ムンバイで食す、奇妙。

マラバーヒル・クラブ

見るたびに成長していたビルディング。

ついには最上階までできていた。

変わりゆく街の光景眺めつつ、

今回の滞在先へ。

丘の上のソーシャルクラブ。

子どもたちが水泳教室で賑やかに。

さて、街に出よう。

歓び哀しみ渦巻いた

この場所さえも、

久しぶりに訪れれば懐かしく。

暮らしていた３、４年前が、

遠く、近く。

「マダ〜ム、パシュミナ！」攻撃

たとえ夫がインド人でも、

何年インドに暮らそうとも、

どこから見ても異邦人の我。

心落ちつく場所を一歩出れば、

土産物屋の呼び込み兄さんらに声をかけられ。

「イエス、マダ〜ム！」（誰も呼んでないわい）

「マダ〜ム！　パシュミナ」（暑苦しいわい）

「マダ〜ム！　カーペット」（荷物になるわい）

と、いちいち心中で悪態をつくも空し。

お願い、ひとりにして。

相変わらずの、コラバ界隈。

 

初めて訪れた８年前から。

店の雰囲気も、料理の具合も、

さほど変わらぬ、なじみの店。

しかしながらそのお値段は、

目を見張るほどに、上がりました。

最早、ニューヨークの同等レヴェルの店以上。

この、国内物価の格差のすさまじさ。

NGOを巡る朝

午前中は４箇所の、

NGO運営の、ショップを訪れる予定だった。

しかしいきなり、なじみの２軒がクローズダウン！

かつて来印時、ヒラリー女史も訪れた、工芸品店Sewa、

そして、おしゃれな工芸品が多かったContemporary Arts & Craft。

ちょっとショックを受けつつも、

気を取り直して次の場所。

以前は見つけられず断念した場所。

今日は読めない看板見上げつつ、

なんとか見つけた！

精神に障害を抱えた人たちが、

懸命に制作した品々。

チャリティ・ティーパーティで販売すべく、

ここでもまとめてお買い物。

ムンバイの超ローカルフード

こういうところのチャイ、

甘くてミルキーで、うまいのだ！

貧困層女性を支援のNGO

次の場所は、WIT。

ここはわかりやすかった。

ティーコージーや鍋つかみ、

センターランナーなどあれこれと、

実用性高い良質の品々、

仕入れました。

迷った末の、ターリー

Samratにて、

いつものグジャラティターリーを。

ヴェジタリアンながらどっしりと、

独特の甘みある料理。

がっつりと、味わいました。

食後はちょっと休憩のため、

マラバーヒルへ、戻ります。

アルフォンソ・マンゴー三昧すぎる！

マンゴーシーズンまっただなか。

マンゴーの王様アルフォンソ・マンゴーの一大市場、

クロフォードマーケット。

そこかしこ、マンゴーだらけ。

「マダ〜ム！　マンゴー！」

「マダ〜ム！　マンゴー！」

「マダ〜ム！　マンゴー！」

選択肢が多ければいいというものでもないのです。

どれを買えばいいのやら。

喧噪市場を一巡するだけで、疲労困憊！

ともあれ３箱、計36個、お土産含めてお買い上げ！

一箱600ルピーと、インドにしてはちょっと高め。

でも日本円では1000円未満。

相当にお手頃の、マンゴーの王様なのであります。

妻は天災なのである。

８年前、初めて訪れたムンバイ。

空港からひたすら南下してたどり着いたはコラバ。

車を降りれば、目前にインド門。

薄汚れた、薄暗い界隈とは裏腹に、

圧倒的に、強く優雅な存在感で出迎えてくれたTaj Mahal Palace。

翌日、街を歩いて歩いて、

いい香りに引き込まれて見つけた、

YAZDANI BAKERY。

以来、幾度となく訪れた、なじみの店。

市場のあとの、甘いチャイを飲みたくて、

足を運んだ。

アルツハイマーだと思っていた店主のおじさん。

よたよたと、わたしのテーブルまでやってきて、

ファイルを開いてみせてくれる。

実はパーキンソン病だとのことを、

彼が見せてくれた新聞の記事で知った。

「一緒に写真を撮ろう」と、スタッフに合図。

スタッフたちは、そんなオーナーに手を焼きつつ、

世話を焼いている。

チャイを飲みつつ、通じない会話。

人生とは、いかに嵐を切り抜けるか、ではない。

雨の中、どうやって踊るか、だ。

「これは誰が書いたの？」

「僕だよ」

本当に、彼の言葉かどうかは定かではないが、ともあれ。

いい言葉だと、ぐっと来ているわたしに、すかさず次のページを見せる。

「これも、僕が書いたんだ」

誰も火山の噴火を教えてくれない。

誰も津波の襲来を教えてくれない。

誰も火事の発生を教えてくれない。

それらは、「妻」のようなもの。

天災は、ただ、起こるのを待つしかない。

大笑いするわたしに、

おじさんも、大笑い。

よたよたと、何を話しているかもよくわからないのに、

このおじさん、お元気だこと。

なぜだが、とても幸せな気持ちだ。

来て、よかった。

↓ちょうど一年前の、ムンバイ視察の記録。同じところを回っているな。

■10時間１本勝負。視察旅行アテンド＠ムンバイ (←CLICK!)

ムンバイで一番好きな場所

Sea Loungeの窓辺の席。

初めて訪れた2004年、

紅茶はリプトンのティーバッグ、だった。

（紅茶の国なのに、なぜ？）

と思った。

インドで生産される紅茶の、高級な茶葉はほとんどが輸出用。

その他もろもろの事情は、暮らし始め、リサーチをして、知った。

しかし今では、こうしてリーフティーのメニューも揃い、

あのころとは全くことなる構成。

コーヒー豆のメニューもまた。

Aged Monsoon Malabar。

おいしい、コーヒー。

すっかりさめてしまうまで、

２時間以上も、長居をしてしまった。

空港までの道。

バンドラ・クルラ・コンプレックス。

新しいホテルでランチをすませ、

空港へと向かう道すがら。

前後を装甲車で警護されたメルセデスのバス。

「クリケットの選手ですよ」

と、タクシーのドライヴァー。

案の定、空港の入り口は黒山の人だかり。

ついついわたしも、写真撮影。

世界で一番、濃い街を見下ろす。

天上天下、過去現在、

この半島に詰まり詰まった、ぎゅうぎゅう詰めの事象は、

轟々と渦巻き逆巻き、溢れ、乱れ、

しかし空からの有り様の、大人しい様子といったら。

この街を、知ると知らぬとでは、人生は、大いに異なる。

善きにつけ、悪しきにつけ。

あるときは、遠心力付きで振り回されぬよう、

ぐっと屹立し、

あるときは、流れに身を任せ、

空を見上げてぷかぷかと浮かぶ。

どうせ出会ったのならば、

腹をくくって向き合い笑おう。

ムンバイ南端のカフパレード。

昔住んでいたアパートメントビルディングが見える。

手を振りたくなる。

ぐるぐる回る、マンゴーの箱。

我が家のマンゴーも無事到着。

ムンバイのアルフォンソ・マンゴーは、

格別の、おいしさゆえ。

わざわざ買って帰るのだ。

わたしたちだけでなく、他の乗客も。